Hiroshi's Log Book [下半期]


"Brazil レシフェ到着"
11ーJan.−2010
00:00
 位置:08°48S  32°41W
 TRIP:20493nm Cog:280°6.0kt
 WIND: SE  3kt 
 エンジン
★ビッグヒット
10月2日ダーバン出航以来の我々の宿題であったフィッシングで今日ビッグヒットした。ダーバンからここまで約5000マイルを帆走して初めてのヒットだ。バラクーダーの仲間で1mを超える大物だ。今まではかつおとかシーラなど小物はインド洋まで断続的にヒットしていたが、小物用疑似えに大物が食いつくようで次から次えとラインが切れた。結局は大物狙いに仕掛けを少しずつ変えてやっと試行錯誤が功を奏した。大きな進歩だ。何せ大きな太平洋横断に備えて生鮮食料調達は重要だ。
 次なる問題は釣り上げた魚の長期保存処理だ。なぜかマックスが異様に張り切って下ろし始めた。彼は私の様子を何度か見てはいたが実際包丁を持つのは初めてだ。一々歓声を上げながらの解体で私は呆れかえり佑樹に後を任せ船内で読書タイムとした。佑樹に指示し塩干し、醤油漬け、味噌漬けと長期保存食を試みた。冷凍庫はただ今、故障中だ。
 2時間後、マックスシェフによる魚三昧料理に驚いた。刺身は当然として油で揚げたどう見ても一皿3名分と見える厚さ10cmぶつ切りステーキが3皿あるのだ。なおおまけがついて、刺身にはかならずライスがつくと彼に指示したが出てきたライスはバター炒めであった。私は怒りよりビールで笑い飛ばし私の10cmステーキはマックスにプレゼントするから絶対に食えと命令はしたが自分の分すら食べれずしょぼくれてしまった。
 いずれにせよ、今日から魚漬け食事は避けられず、その料理戦術と戦略はいかにすべきかそれが問題だ。

10:00
 TRIP:20525nm Cog:280°7.0kt
 WIND: SE  10kt 
 フルメイン、スピン、スターボー、クオータリー
問題が発生している。レシフェまでまだ50マイルある。初めてのブラジルであることから明るいうちに港に入りたい。何とか行けそうだが今まで使っていなかったエンジンで押すことにした。ランドフォールが待ちどおしい。

18:00
ブラジル・レシフェ着
グーグルで調べてあったYCを目指したが港自体がアマゾンリバーの小形版でどこもかしこも浅くて断念して入り口にあった10隻ほどのヨット泊地に止めた。結局ここはYCで出航までここにいることになった。

10ーJan.−2010
00:00
 位置:08°40S  30°33W
 TRIP:20337nm Cog:260°6.0kt
 WIND: SE  7kt 
 フルメイン、スピン、ポート、クオータリー
久しぶりにイルカと遊んだ。インド洋モーリシャス以来だ。今回も2頭でジャンプしたり潜ったり八重山号バウすれすれに戯れている。10頭ほどの群れだがいつも八重山号のバウにくるのだ。おそらくヨットの曲線状の船体とヒレのようなバラストで同じ仲間と思うのかもしれない。バウすれすれ時にはぶつかるのではと思うぐらいだ。マックスは腕をいっぱい伸ばしてイルカを触ろうとしている。後数センチでタッチできそうだ。佑樹とマックスは快調なスピンランと夕焼けにイルカが加わり奇声をはっして遊んでいる。何せ読書疲れトランプゲーム疲れですることがないので身体がなまってしょうがないのだ。夕食後の至福の時をありがとう。イルカ君たち。
★カンフォータブル・スピンセーリング
南西風、5〜10kt、波高1m、連日サンセット、サンライズを楽しんでのセーリングでセント・ヘレナ出航2日目より我慢しきれずスピンランをしている。ゼノア観音開きと1ktは船速が違うので爽快感もなおさら良い。初めは日中だけだったが結局夜中もスピンランにした。南大西洋のトレードウインドに誘惑されたセーリングだ。当然、安全第一を考えてのセーリングでねばならない。フォラステイにスピンが巻きついしまうトラブルほど厄介なことはない。
 我々のウインドベーンは改良して使用しているがかなり鈍感だ。油断するとジャイブの風になったりするのだ。
 要領はスピンシートポジションを船体中央ブロック、つまりアフターガイと同じ位置で引くことにより左右のスピンの揺れを止める。次にワンポイントリーフをしてスピンに風が入りやすくした。このことでウインドベーンの40〜50度の蛇行運転でも安定して展開可能となった。
もちろんシートは引きめで固定だ。これで弱風でもデーラン160マイルを帆走している。そう快、そう快。


9ーJan.−2010
00:00
 位置:08°44S  28°26W
 TRIP:20181nm Cog:280°6.0kt
 WIND: SE  8kt 
 フルメイン、フルゼノア、ポート、観音開き


8ーJan.−2010
00:00
 位置:09°01S  26°04W
 TRIP:20112nm Cog:280°6.0kt
 WIND: SE  8kt 
 フルメイン、フルゼノア、ポート、観音開き
★エンジン周り不調
ウインドベーンで快調に帆走している。ところが、昨日冷凍庫が凍っていないことに気付いた。エンジンをかけ再度確認したところ、やはりコンプレッサーが始動せず電気系統の不良ということが解った。同じくハウスバッテリーも充電ができていないのでレシフェにて解決したい。

7ーJan.−2010
00:00
 位置:09°09S  23°29W
 TRIP:19943nm Cog:270°6.5kt
 WIND: SE  7kt 
 フルメイン、フルゼノア、ポート、観音開き
ウインドベーン改良に成功した。ベーン上部に30cmのプラスチック板を固定し、重りを1kg追加した。これでオーパイ使用してのバッテリー減を心配する必要がなくなる。

6ーJan.−2010
00:00
 位置:09°29S  20°53W
 TRIP:19774nm Cog:280°7.0kt
 WIND: SE  10kt 
 フルメイン、スピン、ポート、ランニング
南大西洋のトレードウインドは波高1mSEが穏やかに吹き夜中に若干風速が落ちるけれどスムーズなセーリングが続いている。平均デーラン160マイルできている。11日にはレシフェに到着しそうだ。
★レシフェでの修理個所
1、エンジン  ・ミキシングエルボー、ガスケット
         ・スイッチパネル(回転計作動せず)
         ・バッテリー充電されず
         ・冷凍庫スイッチトラブル
2、ウインドベーン  ・ベーン作成  ・水中板パイプ長くする
3、ギャレー    ・ハンドレール固定
4、メインセール ・#2バテン作成
5、スピンセール ・修理
6、フィッシングギアさがし(まったくヒットせづ困っている)
7、ネットカフェにてHP作業
8、バルクヘッドがたを止める(すれてうるさい)
9、ブームバングFRP修理
10、コンパスライト配線修理
11、プロパン充填
12、ゴムボート穴修理

5ーJan.−2010
00:00
 位置:09°57S  18°40W
 TRIP:19615nm Cog:290°6.0kt
 WIND: SE  8kt 
 フルメイン、スピン、ポート、ランニング
今日から天候が安定していることと軽風なので夜もスピンランをしている。
★エンジントラブル発生・対処続編
あまりにも多いエンジントラブルにやきもきし朝早く起きた。ここのところケープタウンからの食当ワッチが朝は私、昼は佑樹、夜はマックスというフォーメーションできている。早々に今日も私の定番、雑炊を作り2名を起こし、食後エンジン修理を再開した。昨日からエンジンはかけっぱなしなので止める作業から行った。今回の問題はエンジン停止した時に何らかの原因でシリンダーに海水が流入することだ。昨日努クンとの作戦会議の内容を2名に伝え、佑樹はキングストンコックを閉める係、マックスは排気口からの水量確認係、私はスイッチとアクセル係とした。佑樹がコックを閉めカウントダウンと同時に私はアクセルを吹かしスイッチオフと同時にマックスの海水がでないのを確認した。この作業を3回行い正常に再始動できることを確認した。
 原因は努クンの言うとおりミキシングエルボーであった。一連の作業がスームーズにいきほっとした。そして朝なのに疲れがどっと出てきた。シリンダーからすさまじく海水が噴射した時には悪夢というより虚脱感とか脱力感とかが入り交ざり世界周航もここまでという断崖絶壁に立たされたようだった。シリンダーとは人間の心臓にあたるのだ。しかし、ここまで試練を与えてくれるエンジンに怒りがでなくなってきているようだ。感謝すらする必要があるかも知れない。
エンジン修理に自信のなかった私ですらこれほどの回数と難しい修理を乗り越えると大きな自信となってきている。エンジンストップと始動要領が確認できて皆に笑顔が戻った。我々はオプテミストで単純なのだ。作業終了後2名がまだ半信半疑なので机上にて説明に入ったが説明する私もおぼろげな知識なので説得力に欠け、話しているうちに皆熱くなり2時間にも及ぶ大論争となった。それでも各自納得の修理終了で満足そうだった。当然何とこの時間すべて英語でマックスもその一員なのだ。

4ーJan.−2010
00:00
 位置:10°59S  16°37W
 TRIP:19455nm Cog:290°5.5kt
 WIND: SE  8kt 
 フルメイン、フルゼノア、スターボード、観音開き
★エンジントラブル発生
3日夜、バッテリー充電および冷凍庫のためスイッチを始動するがかからず明るくなってからメンテナンス開始した。症状が前回と同じようなので噴射弁外しにかかった。弁を外しシリンダー内のの海水を抜く作業をし始めてしばらくするとローリング(横揺れ)するだけでシリンダーから海水が溢れてきた。
マックスと佑樹の固まった目線を背中に感じつつ、男だが我々の強い女神さまエンジニア努クンに緊急電話を入れた。
 冷却系統には清水と海水がありシリンダーに入っている水が海水であれば対処方法ありとのことで確認作業を再開した。流入している水は海水であり前回と比べて流入海水量があまりにも多く困難を極めたが結局タックして少しでも排気管系統が高くなるようにしてシリンダー内の海水を飛ばした。この方法は成功した。エンジンは組立後一発で始動した。前回はここで大絶叫と歓声にわいたが今回はまだ緊張状態だ。何せ軽油が来るところから海水の噴水を目のあたりにした我々はまだ理解できないでいたのだ。問題はシリンダー内に海水が流入する原因が解らない。とりあえずは努クンの指示でエンジン始動にこぎつけ重大な局面は打開した。シリンダーが塩漬け状態で4,5日もしたらエンジンすべてが使用不可になってしまう。
 その後、この原因について努クンと検討した。エンジン排気と冷却排水系統が合流するミキシングエルボーの逆止弁の腐食が原因であるとの見解である。その後、エンジンストップ作業を通じてこの確認をすることにした。
ストップ方法はキングストンコックを閉めた後、2,3秒後アクセルを吹かしエンジン内海水を排出しエンジンを止めるという方法だ。これでシリンダー内に海水が逆流しないはずだ。その後、ミキシングエルボーに取り付いている海水パイプを外し海水を抜く。この作業で再始動ができるはずとのことだ。翌日の作業を慎重にやらねばならない。最悪の場合高温のシリンダーに海水がはいってウオーターハンマーという症状でシリンダーを壊しかねないのだ。
3ーJan.−2010
00:00
 位置:10°58S  14°21W 
 TRIP:19290nm Cog:250°7.0kt
 WIND: S  12kt 
 フルメイン、フルゼノア、ポート、アビーム


2ーJan.−2010
00:00
 位置:11°00S  11°57W
 TRIP:19128nm Cog:300°5.0kt
 WIND: SE  6kt 
 フルメイン、フルゼノア、ポート、観音開き
ウインドベーンが軽風順風でコースが定まらない。ケープタウン出航時40ktと後方からの大波で今まで使用していたベーン(風を感知する板)が流失したのだ。今は小サイズのものを使用しているが調子が悪い。レシフェにて板を作る必要がある。

1ーJan.−2010
00:00
 位置:12°28.712S  10°09.687W
 TRIP:18965nm Cog:315°6.0kt
 WIND: SE  8kt 
 フルメイン、フルゼノア、スターボード、観音開き
★2010年元旦
セイント・ヘレナよりNW側370マイル沖合でイギリス、グリニッジ時間で新年が明けた。日本時間、朝の9時である。新年5分前に佑樹ワッチに起こされ私に引き継いだ。マックスも起こしおめでとうの握手をし安全航海を誓った。外は北方上空に満月が上がっており水平線もはっきり見えて明るく穏やかなセーリングだ。そこはかとなく幸せな時間だ。


31ーDec.
00:00
 位置:14°01S  08°19W
 TRIP:18804nm Cog:310°5.5kt
 WIND: SE  6kt 
 フルメイン、フルゼノア、スターボード、観音開き
昼間、スピンを破いてしまった。年代物のセールであることは分かっていたがちょっと無理をしてしまった。傷口30cmぐらいで佑樹が見つけたが油断したすきに1mに広がってしまった。単調なセーリングになっているので変化をもたせる意味と船速も1ktは速くなり良かったのだが残念だ。
 大晦日の感覚がまったくないのだがケジメは何事も重要だ。そこで年明け前にイリジウム衛星電話で家族に電話した。大西洋のど真ん中で明瞭な声が届いた。やはり家族はいいものだとつくづく実感する。これだけ離れるとなお一層家族があることの幸せを感じる。大海原での単調な生活だからこそ感じるのかもしれない。この無形の愛の強さと大きさは大西洋の大きさと同じくらいかもしれない。
30ーDec.
01:00
 位置:15°32S  06°32W
 TRIP:18648nm Cog:300°7.0kt
 WIND: SE  9kt 
 フルメイン、フルゼノア、スターボード、観音開き
出航後、3時間冷凍庫とバッテリー充電のためにエンジン使用。しかし、バッテリー充電が思うように行っていないようだ。問題発生かもしれない。


29ーDec.
17:00  St.HelenaのJamesTown出航。
今日の出航作戦は午後はゆっくり休憩(私)をとったりマックスと佑樹はスピアフィッシングをしたりしてのんびり出る作戦を立てていた。
結局はいつもの慌ただしい出航となった。07:30起床、朝食をとり9時にハーバーマスターと打ち合わせをした場所の岸壁に向かう。ここにはハーバーは無いがセイント・ヘレナ島は南東風の貿易風帯に入っているので島の南西側ジェイムスタウンの沖合が船舶の係留地となっている。気の良いハーバーマスター1名が出入国の管理をしていた。大変気さくで親切な方で、彼の仕事以外のイミグレーションとクリアランス事務所への案内と銀行、軽油の調達作業を自分の車で手伝ってくれた。
 実は我々は26日、土曜日に到着しているので今日は入国手続きと出国手続きそして寄港目的の重要な食料調達作業と非常に重要な日であった。ハーバーマスター氏と話すうちに今日は銀行、その他の店が1時に閉店するとのことでやきもきしていたが12時にはほとんど終了しかけていた。
 ところが最後の食料調達作業を終えスーパーマーケットをでた瞬間にマックスの知人になっていたホテルマネージャーが我々を見つけ飛んできた。我々の船が流されているということだ。マネージャーの車に乗せてもらい岸壁に数分で着いてみるとちょうど漁船に曳航されて基の所に八重山号が戻ってきていた。マネージャーたちにお礼を言い次にゴムボートで漁船にお礼の20ドルを渡してひと騒動を終了した。佑樹はマネージャーのホテルでインターネット作業がかろうじてできた。一騒動後時間ができたのでそのホテルで軽食ランチをとった。食事中に隣の親父さんが我々のことを知っており驚いた。人口4000人のこの島での情報は瞬く間に伝わるようだ。
 とここまではおおむね予定通りだったが食後シャワーと洗濯をして岸壁に着くととんでもない波高になっており岸壁に上げてあったボートが水浸しになっており階段の上まで波が来ている。まさに決死の離岸作業で今までもやってはいたけれど今日の波はとんでもない危険作業だった。私が乗り込んで船外機を使用できるようにして顔をあげると佑樹とマックスは乗艇できずしかも引き波で支えきれずバウロープを流してしまった。佑樹は大事なパソコンを抱え一度は波に足をさらわれ水浸しになりあわやパソコンもと思われたが救われた。一度私だけ船に戻りパソコンのために袋とテープを取りに戻り再度岸壁に向かい無事彼らを乗せ離岸した。それを見ていた島人と我々の中で歓声が起き、最後にサンキュウのあいさつをして島を離れた。先の八重山号のアンカーが流れたのはこの波が原因だった。岩場に行くスピアフィッシュは中止し休憩もなく出航のための船内整理作業に取り掛かった。冷凍庫に食料品収納、ミネラルウオーターと清水をペットボトルに移し替え、軽油タンク移動、ポリタンク固定、ゴムボート収納、各自洗濯もの乾し、夕食当番マックスの夕食作り終了を待ってアンカーをあげ、隣の友人となったスイス人カップルにお別れをして針路を300度、ブラジルへと向けた。スイス人たちも我々の後、岸壁を離れてきたのだが彼女が岸壁で転倒し怪我をしとんでもない状態だった。彼らのアンカーはすべてチェーンで70m流しているとのことだ。我々は10mチェーンとロープ30mをWに取っていたのだが不足だったようだ。良い教訓としなければならない。


26ーDec.
00:00
 位置:16°49S  05°31W
 TRIP:18525nm Cog:350°7.0kt
 WIND: EES  12kt 
 フルメイン、フルゼノア、スターボード、アビーム
セイント・ヘレナまで約50マイル
06:00(時差修正時)
   位置:15°55S  05°43W
TRIP:18592nm 
Saint.Helena着。港は無く入江にアンカーレッコ。イギリス入国手続き、その後、食料等の買い出しと思いきや到着して5時間がたちお役人が来なく待ちぼうけ状態で今日は終了なのかい。
船内時刻を変更した。日本時間と9時間差である。当地早朝6時が日本の夕方17時である。
結局どっぷりクリスマス休暇に入っており検疫のためと思われるドクターが来て我々の体温を計り上陸を許された。

25ーDec.
00:00
 位置:19°08S  04°36W
 TRIP:18360nm
 Cog:0°6.0kt
 WIND: E  10kt 
 フルメイン、フルゼノア、スターボード、アビーム
セイント・ヘレナまで200nm。1昼夜と半日となった。
ここ3,4日マックスと佑樹のトレーニングも含めてスピンセーリングを日中行っている。風が5から8kt、SEと軽風でエンジンを使うにはもったいない風域で苦労しながら帆走してきた。ケープタウンからセイント・ヘレナまで12日間の計算だったが2日間多い14日間だった。
まずまずの大西洋横断中継地点だ。

24ーDec.
00:00
 位置:22°50S  03°02W
 TRIP:18196nm Cog:320°6.0kt
 WIND: SE  5kt 
 機帆走

23ーDec.
00:00
 位置:22°05S  01°11W
 TRIP:18044nm Cog:315°5.0kt
 WIND: SE  4kt 
 機帆走

22ーDec.
00:00
 位置:23°33S  00°12W
 TRIP:17892nm Cog:320°5.0kt
 WIND:   0kt 
 エンジン
★グリニッジ子午線(Greenwich Meridian)を超えた。
東経緯度から西経緯度に変わった。辞書によるとイギリスのグリニッジを通る0°の子午線における地方→平均太陽時とある。全世界共通の時刻の基準として使われてきたが水晶時計から原子時計が全世界共通時刻となっている。地球の自転の不規則性があるためである。
とはいえ、船舶においては自船の位置を記す上で現在でも使用されている。

21ーDec.
01:00
 位置:24°59S  02°00E
 TRIP:17736nm Cog:320°5.0kt
 WIND: SW  4kt 
 エンジン
久しぶりの全天星だらけだ。夕方から素晴らしい快晴になりでかい太陽が水平線に沈んでいった。セーリングしていると天候のことは雨だろうが晴れだろうが気にしていない。何故なら晴れでも風が吹けば濡れるわけだから。問題は風向風速が航海の快適度に優先される。
今晩の星空はいよいよ暖かい赤道の気配を感じさせる。北方上空には懐かしいオリオン座、東の空にはカラス座が見える。貨物船の船灯と見間違えるほど、水平線まで星がふっている。南半球の星座があまりよくわからないのが残念だ。しかし、分かっている星座を見つけると懐かしさと自分の位置が感じ取れて面白い。


20ーDec.
00:00
 位置:25°57S  04°06E
 TRIP:17588nm Cog:300°6.5kt
 WIND: S  7kt 
 フルメイン大、フルゼノア大、ポートタック、観音開き
セイント・ヘレナまで800マイル。5.5日の距離となった。24日に着きたいのだが。

19ーDec.
00:00
 位置:26°51S  06°10E
 TRIP:17440nm Cog:300°4.5kt
 WIND: SW  8kt 
 フルメイン、フルゼノア大、ポートタック、アビーム
昼間、オイル交換を行った。努クンの指示でシリンダーに海水が入った場合どうしても錆びるようだ。ちょうど10時間ほど使用したので3名で
行った。オイルも温まっており4Lほど抜けた。オイル漏れの確認と昨日のボルト緩みを確認した。インジェクター(噴射弁)周りは高圧になるため特にボルトトルク(締め加減)が肝心だ。

19:00
 位置:26°03S  04°42E
 TRIP:17553nm Cog:300°7.0kt
 WIND: S  10kt 
 フルメイン大 、フルゼノア大、ポートタック、観音開き
マダカスカル以来の正規メインとゼノアとなった。これで6ktをキープしたい。

18ーDec.
02:00
 位置:28°05S  08°00E
 TRIP:17294nm Cog:310°4。5kt
 WIND: ゼロ 
 エンジング
★エンジンが治った!!!
奇跡が起きた。努クンと再度エンジン故障原因について検討した結果、シリンダーに海水流入の可能性があることからインジェクター(噴射弁)を外す作業に取り掛かった。
この作業に手をつけることは私自身かなり躊躇した。なぜなら素人の私が心臓の外科手術をするようなものだからだ。分解作業、海水排出作業、組立作業、燃料供給作業どれもこれも至難の業のように思えた。どう考えてもアリ地獄にはまる可能性を秘めていた。後戻り不可能の中、何回か努クンと確認を繰り返しながら慎重に事を進めて行った。エンジン始動した瞬間には歓声が起きた。結局この故障原因はケープタウン出航後2昼夜にわたり40ktと大波が船尾後方から受けたことが原因だった。数回コクピットが大波に襲われバスタブ状態となった。同じくマックスのバースが海水に襲われ寝ていたマックスの悲鳴を何回も聞いた。
エンジン排気管にはこのような状況にならないよう海水逆流弁(ウオーターロック)が装備されている。しかし今回はそれを超える水圧を受けたがことが原因であった。恐るべしグッドホープであった。
PCの電源が不調になった。PCバッテリーが作動しなくなったのでインバーターが必ず必要になった。水滴にはかなり気をつけていたのだがこれからもなお一層気をつけないと重大な問題となる。このPCは佑樹が悪戦苦闘の結果、やっと電子海図が使用可になりイリジウムでのメール送受信と重要な仕事をしている。

09:30
 位置:27°42S  07°29E
 TRIP:17341nm Cog:305°5.0kt
 WIND: WWN 5kt 波:0m 
 エンジング

17ーDec.
00:00
 位置:29°49S  09°42E
 TRIP:17149nm Cog:320°6kt
 WIND: NNW  16kt 
 フルメイン、フルゼノア、ポートタック、クローズ
ウインドベーンが治った。発電機とドリルを使って40ktの風と波で破損したパイプをカットし10mmの穴をステンパイプに開け完成した。上部のベーン(風を受ける翼)はパイプが破損したときに波にさらわれた模様。何回もコクピットが後ろからの波に襲われバスタブ状態になった。そのたびにマックスの悲鳴が聞こえた。サイドハッチから滝のように寝ているマックスの上に襲いかかったのだ。
インド洋超えのときにヨリちゃんが少々言っていたのでかなり水密にはしたつもりだが圧倒的な水圧には歯が立たないようだ。
エンジン完全使用不能状態も初めての経験だ。ソーラーと風力発電でバッテリーに電気をためても夜中のオートパイロット走行には足りず佑樹と私で操船することとした。
ウインドベーンが治ったので心の余裕ができた。ただ今、ケープタウンの業者と交渉を始めた。セイント・ヘレナで必要備品があれば早急に手配せよとの交渉なのだがうまくいくか解らない。今日イリジウムにて電話したが一方的に切られた節がある。
そんな中メールを確認すると台湾クルーのリンコーちゃんが友人のデポアさんを介してケープタウン業者と交渉を始めてくれていた。これには感激した。大西洋のど真ん中で孤軍奮闘と思いきや外部からの動きを感じれることに感激したのだ。しかもデポアさんは
台湾の大学で英語の教授をしているのだ。助け舟とはまさにこのことだ。

16ーDec.
12:00
 位置:30°34S  9°55E
 TRIP:17108nm Cog:25°3kt
 WIND: NNW 6kt 波:0m 
★大西洋というバスタブの風呂に入った。極楽極楽。
セイント・ヘレナまで1210nm。昨夜よりべたなぎにつかまり大西洋のど真ん中で4日ぶりのお風呂に入った。海にダイビングした。グランブルーではなくどこまでも淡いスカイブルーだった。びくりともしない船からのジャンピングに大満足。我々のバスタブが大西洋でバスタブのヘリ、つまり水平線に肘をのせてのお風呂は極上のひと時だった。なおかつ、その30分後、50mほどのところにクジラの親子を見た。日光浴をしているように見えた。私はそれをツマミについワインに手が行ってしまった。素晴らしいひと時であった。海水浴後の清水使用料は1名2Lで身体の塩分を流した。そう快そう快。


15ーDec.
19:00
 位置:30°48S  10°32E
 TRIP:17100nm Cog:310°4kt
 WIND: SE 6kt 波:0m 
 フルメイン、フルゼノア、ポートタック、観音開き
エンジンのことはセイント・ヘレナまで諦めた。努クンの指示でギアボックスとエンジンの分離を試みたがクランクシャフトの硬さは取れなかった。エンジンベッド固定ボルトまで緩めたが無理であった。
 12日ケープタウン出航後不思議な光景を見た。40kt吹きすさぶ中、西に傾いた太陽と波の上を波が砕けるその水の色が今まで目にしたことのない色だった。エメラルドグリーンではなくスカイブルーなのだが透き通っていて何とも言えぬ色だった。南極海の氷が溶け出てきた色といえば正解かもしれない。今日のなぎの日もほのかにその色をなしているようだ。
今日からワッチシステムを変更した。
22:00〜01:00佑樹01:00〜04:00前田04:00〜07:00佑樹(以後真夜中ワッチを佑樹と前田が交代する。)07:00〜13:00マックス
13:00〜18:00佑樹or前田18:00〜22:00マックス(マックスは昼間のみ)
ウインドベーンが使用不能とオートパイロットがバッテリー低下のためほとんど操船することとした。マックスと佑樹には操船の勉強となり良い機会となった。

14ーDec.
15:00 エンジントラブル発生。
努クンと連絡を取る。ケープタウンを出航5時間後エンジン停止した。
風は40kt前後で推進力は必要なかったがフリーザーで必要だった。
その後、昨日朝フリーザーのためとバッテリー充電のため始動を試みるが始動せず。その後ソーラーと風力発電でバッテリー充電を行い、しかし作動せず努クンの出番となった。結局ケープタウンで直したギアボックスが原因であることになり4回目の大トラブル発生となった。
ソーラーチャージャーが元気なのでセイント・ヘレナまでセーリングすることとする。ウインドベーンは根元から折れて使用不能。および冷凍庫も使用不能となったので食料対策を開始しなければならない。セイント・ヘレナまで2週間の航程だ。

13ーDec.
0:00
 位置:33°36S  17°30E
 TRIP:16915nm Cog:290°8.8kt
 WIND: SW 31kt 波:3m 
 #2ポイントリーフメイン、#4リーフゼノア、ポートタック、アビーム
12ーDec.(大安)
17:00 RCYC出航。
 WIND: S  40kt
 #2ポイントメイン、#4ゼノア、ポートタック、クオーター
ぎりぎりまでエンジニアにほんろうされた。修理個所と必要用パーツオーダー等が済んでボスは5,6日で終了する旨言っていた。結局はパーツオーダー違いも発生して2週間近い日数となった。この日の出航についても再三確認をしての予定であったがいらいらさせられた。様々な国の人たちを信頼したいのだがエンジンに関しては3度も驚くほどの生活習慣を見せつけられている。
私はクレーンの予約をしなくてはならいので”11日は絶対大丈夫か?”
ボスは”もちろん大丈夫だ”エンジニアが”ボスが工場に来てくれと言っている。”私”解った。すぐ一緒に行こう。”そしてボス”スエーデンからのパーツがオーダー間違いで使えない。別の同様のセールドライブがあるのでこれを使って良いか”私は”同じ性能であればこれで行こう。”
私は軽率な発注ミスを押しつけられた格好になり内心頭にに来ていた。了解しないとまた1週間伸びることになり了解した。
そして翌日、数分のセッテイング確認で若者メインエンジニアが帰ると言い出した。老人エンジニアに何故終わるんだ。まだ最終確認できていない旨、抗議したところ、明日(休日)自分が来るから大丈夫だ。ということで 16:30に皆帰ってしまった。他に残業している業者がいるのに。
翌12日下架作業とともにエンジン確認を始めた。前進後進が逆になっており直した。冷却水もれがあり直した。バッテリースイッチは昨日若者エンジニアが壊して老人エンジニアが持ってくる手筈が持ってこずそのままだ。結局私が最終確認をしてマックスと佑樹の二人で最後の買い出しに行けたのが午後を回っていた。12日出航は3,4日前から伝えていたにもかかわらず遅れたことの説明もなく不愉快な結果であった。


10ーDec.
RCYC支払い:碇泊料(上架)R204×11日間=R2244
         クレーン使用料2way×R1845=R3690
          合計:R5934×12円=71,208円

8ーDec.
 ★世界一周単独無寄港挑戦者ジムという人。
 エンジンパーツ到着を待っている。船底塗装、および気になるところは細かいことまで終了しており、することがないので読書を中心に時間を潰している。そんな中、Jimというオーストラリア人の若者、37歳と知り合った。何と世界一周単独無寄港挑戦中なのだ。アメリカを出発してケープタウン沖合7日前、ウインドベーンを故障させ仕方なくケープタウンに寄港したのだ。7日間ティラー(操舵棒)を持ちっぱなしで帆走してきた。単純に言うとほとんど寝ないでここに到着したのだ。本来であればオートパイロットという電動自動操舵装置を持っているのだが彼は持っていないのだ。また、ここから無寄港世界一周をやるとのことで、只今、部品待ちをしている。アメリカで200万円程、34FTの船を購入してメンテナンスと自分のスキルアップをしながら挑戦しているようだ。一人っ子ということで両親がさぞや心配しているだろうにこの挑戦にかなりこだわっている。彼はキャンベラ出身で海がないところでセーリングを知って、今回の冒険なのだ。だから海の知識はかなり浅いことを自認しているのだ。若さゆえの行動とはいえ海とセーリングにのめり込むパワーはどこから来るのか人ごとながら感じいってしまった。装備は陸でいうところのバックパッカー並みで航海器はハンディーGPSと紙の海図で太陽、月と星を見ながら帆走するとのことだ。成功したらオーストラリア人で5人目となるそうだ。しかし、最も安価なセーラーでは世界ナンバーワンであることは確かだ。
 ケープタウンからだとほとんど吠える南緯40度線上をセーリングすることになり計画にせよ装備にせよ無謀としか見えないが本人はいたって冷静沈着を装っている。


29ーNov.
14:00  ケープタウン出航
16:30  エンジン停止作業中トラブル発生。ギアが戻らない状態。
30分ほど点検しギアボックスにトラブルを確認。
今後の大西洋および太平洋横断の長い航海と修理場所としてカリブ海よりケープタウンがベストであることを考え引き返すことにした。
19:00 ロイヤルケープヨットクラブ(RCYC)着
29日は日曜日なので翌日より、入港手続き、入国、メンテナンス上架手続きを行う。


17ーNov.
11:00  ケープタウン入港。ロイヤルケープヨットクラブ(RCYC)着。

16ーNov.
08:00
 位置:35°13S  19°48E                         TRIP:16643nm Cog:250°7.5kt
 WIND: SE 25kt 波:5m 1027Hp
 #1ポイントリーフメイン、#3リーフゼノア、ポートタック、クオーター
2度目のアフリカ大陸最南端岬、ケープアグラス通過。30マイル沖合。ケープタウンまで約120マイル。エンジンスイッチ作動せず。
15:00
 位置:35°30S  18°52E                         TRIP:16696nm Cog:280°8.0kt
 WIND: ESE 25kt 波:5m 1025Hp
 #2ポイントメイン、#3リーフゼノア、スターボタック、クオーター
タイミング良くワイルドジャイブでタックを返した。吠える南極海のにおいがする。海水、空気とも冷たく重い感じがする。快晴だが前回のてつを踏まないようグッドホープまで気を引き締めて行こう。明日朝入港予定。

15ーNov.
10:00 モッセルベイ出航。
11:00
 位置:34°14S  22°08E                         TRIP:16492nm Cog:220°5.0kt
 WIND: W 8kt  1022Hp
 エンジン
昨晩眠れなかった。マックスが映画を見始め時々笑い声を発するからだ。ビールも無断で飲み始めた。21時から02時まで断続して起こされ2度注意してやっと静かになった。人格は良いのだが幼さが残っており気を許すとすぐにダラケてくる。
出航後この件でミーティングを持った。我々はチームであること、昼も夜もワッチタイムもオフタイムも相手の気持ちを考え行動することを話した。マックスにとっては今回のケープタウン航海は大西洋縦横断へのファイナルトライアルである。そして下船命令もありうることを告げた。ユウキが間に入っていろいろ柔らかく話してくれ非常に助かった。彼が怒り出したりひねくれてしまったらチームは成立しない。ベルギー文化に触れながら楽しくカリブ海を目指したいのだが。彼は非常に社交的で昨晩もアメリカ人のエリックとロビンの艇におじゃましておいしいビールをもらった。32年物の艇だがしっかり管理されておりきれいな艇だった。ケープタウンでの再会を誓って別れた。
15:00
 位置:34°23S  21°59E                         TRIP:16519nm Cog:250°6.7kt
 WIND: S  18kt  1021Hp
 フルメイン、フル#3ゼノア、ポートタック、リーチング
風が順調にEにシフトしてきている。

13−Nov.
メンテナンスリスト
 ・ゼノアスライダー修理
 ・中央スカイライトハッチ水漏れ対策
 ・ギャレー&ビルジポンプ掃除
 ・エンジンスタートパネル確認(スタートキー作動せず)
 ・トイレライト確認
 ・メインセールトップバテン取り付け
 ・バックステーテンション増し締め
 ・ジェフさんにメール
 ・舷灯修理

12ーNov.
10:00
 位置:34°25S  21°41E                         TRIP:16429nm Cog:160°6.5kt
 WIND: NE 12kt 波:2m 1004Hp
 フルメイン、#3ゼノア、ポートタック、クローズ
悔しいがグッドホープまで60マイルの所でモッセルベイへ戻ることとした。30kt真上りでジワジワグッドホープへ向かっていたがかなりきつい状態であった。シケの中で気象情報を辛うじて確認した。シケの中でのPC作業は指南の技でPCを壊さずする作業は自分の身体保持以上に困難を極めた。そんな中での気象入手作業であった。
 理由は今後天気は良くなるか悪くなるか、いつまでこの状況は続くかを知りたかった。気象予報はこういった。”今後48時間は40ktから50ktNWの真上り。” 私はモッセルベイに戻ることを決意した。人生初の後退作業となった。 理由はグッドホープを廻航することではなく世界一周がゴールだからだ。私が最も恐れることはデスマスト(帆柱が折れる)だ。30kt真上りの中、ゼノアもメインもすべて順調にトリム(調節)できており、大方我慢していればグッドホープをクリアできる自信はあった。ただ一つの問題を除いて。それは波であった。気象予報は5〜10mの波と言っていたが3m前後の向い波であった。断続的に非常に強いピッチング(艇が前後に揺れる)でバウが強烈に叩かれマストとリギン(ワイヤー)の悲鳴を聞きながらの風上行であった。
 これがなお一層倍の荷重がかかるおそれがあれば、それを避けるのがベターと判断した。ユウキはケープタウンを目指したかった。特にゼノアが真夜中から早朝にかけて使用不能となり、困難な復旧作業が済んでその5時間後の撤退となったのでなおさらだった。ゼノアがそのまま使用不能であれば撤退はもっと早かった。モッセルベイに入る前にマックスも同じ質問をした。”前へ行けたのに!” 私は丁寧に答えた。”我々のゴールはカリブ海だ。” 彼は我々が思った以上にセーリング知識と経験がなくほとんど作業に加えない状況だ。危ないからだ。海洋知識に向学心を持っており社交的な性格で楽しいのだが、本人は手を出したいようだ。
19:00
モッセルベイ着。3昼夜に及ぶグッドホープアタック航行であった。

11ーNov.
02:00
NW 35kt 波高:3〜5m 強烈なピッチングで船体が波に叩かれ太鼓のようだ。NWの風を予想していなかった。
22:00
NW40ktオーバー。結果的にヒーブツー(セール無しで流される航法)となった。ゼノアをタックのため収納した後確認すると中央付近が裂けているようだったので明るくなるのを待つことした。小サイズメインは#1ポイントリーフで帆走していたが風圧があがり縮帆するところを全部下ろした。セールの消耗と破損を考えた。初めてのヒーブツーとなったが結構安定して流れていた。

10ーNov.
02:00
 位置:34°42S  21°36E                         TRIP:16102nm Cog:260°6.5kt
 WIND: WNW 12kt 波:2m
 フルメイン、#3ゼノア、スターボード、クローズ
10:00
 位置:34°50S  20°38E                         TRIP:16154nm Cog:270°6.0kt
 WIND: NW 7kt 波:2m 1008Hp                    フルメイン、#3ゼノア、スターボード、クローズ
アフリカ大陸最南端岬、ケープアグラスまで30マイル。ここを通過するとSWの風がきても怖くない。北上できるからだ。というより歓迎なのだ。リーチングからアビームランでグッドホープを通過できるのだ。気分爽快。後は1昼夜シケでも何でも来いで準備万端だ。
19:00
 位置:34°52S  19°43E                         TRIP:16206nm Cog:270°6.0kt
 WIND: NNW 8kt 波:2m 999Hp                    フルメイン、#3ゼノア、スターボード、クローズ
グッドホープまで60マイル。

9ーNov.
14:00モッセルベイ出航
マックスとのコミュニケーションで問題がでた。レンタカーを1日借りたのだが基本料金を確認して妥当な料金なので借りた。ところが返却する時に走行距離が200kmを超えており追加料金2倍を請求され仕方なく支払った。この話は借りる時点ででており、私はマックスがすべて話を聞いておりその安心感と日本人特有の生返事でサインをしてしまった。私が驚いたのはマックスがそのことを理解していなかったことだ。前回もお金のことではないが行き違いがあった。
 夜、ワッチの時にはコクピット以外でるなとか、一人で作業するなとかの重大な決めごとが守れないのだ。八重山号に乗艇する際も、その前日すでに他艇のクルーとして海外に出国する手続きを終了しているにもかかわらず我々の艇に来たのだ。私に相談された時も私がたしなめ一度、他艇と共にした後再会しようという話をし終わった数時間後、荷物を持って乗り込んできたのだ。結局初めから他艇のオーナーとうまくいっていなく我慢できず転がり込んできたのだ。
 この件についてはジェフさんにも心配をかけ振り回す羽目になり子供すぎる彼の行動を注意した。

15:00
出航してエンジン不調音をユウキが気づき確認したところ燃料フィルターからエンジンに入るボルトが緩んで燃料が漏れていた。明るいうちで良かった。とにかく色々な事が起こる。気が休まらない。難所のグッドホープを前にしてしかもSW25ktの歓迎を受けてのセーリングだ。
17:00
オーパイからウインドベーンに変更作業中異変に気づいた。左右舷にリードしているロープがべーン下部で引っかかりそのまま使用するとすぐに切れてしまう状態だった。早期発見、対処できて良かった。

7ーNov.
06:00
 位置:34°14S  23°24E
 TRIP:15966nm Cog:270°5.5kt  997Hp
 WIND: 無風  エンジン

13:00
 モッセルベイ着
6ーNov.
08:00
昨日からYC,sailmail、ジェフさんからローカル気象を入手し検討してモッセルベイへ向け出港。翌日到着予定。
今日からユウキ、マックスの2交代のワッチとする。前田はバックアップとしてワッチから外れる。マックスは向学心があるが初心者であることが見えてきた。

12:00
 位置:34°05S 25°26E   1004Hp
 TRIP:15856nm Cog:250°6.8kt
 WIND: ESE 12kt 波:2m
 フルメイン、#3ゼノア、クオータリー、ポートタック
 

5ーNov.
13:00 
 位置:33°57S 25°38E 1002Hp 
 ポート、エリザベス(P,E,)着。アルゴア ベイ YC.
しかし、YCのポンツーンが2週間前の大しけで大破しており桟橋に着岸できず、漁船にもやった。マックスにクラブハウスに行ってもらい情報収集した結果、明日からまた天気が回復する模様なので翌朝出航することとした。それと漁船にもやった所が北東風に弱い処ででもあったので、P,E,を去ることとした。しかし、数時間港湾近辺を散策しただけだがそこらじゅうフェンスとガードマンだらけだ。漁港にもかかわらず治安の悪さはダーバン同様の様子だ。YC事務局のインフォメーションでメインストリート右側には絶対近づくなとの話があった。
関係ないがP,E,はネルソン・マンデラ湾にある。

3ーNov.
16:00
 位置:
 TRIP:15484nm Cog:200°6.5kt
 WIND: SE 12kt 波:2m
 フルメイン、#3ゼノア、アビーム、ポートタック
★メインセールはSt.Helenaまで小サイズメイン。
 ゼノアは       〃   まで小サイズゼノア。


2ーNov.
18:00 ジェフ&バーバラ、ジェイ、ジャスミン、トーマスに送られ出航。ジェフよりローカル気象を確認して出航。ベルギー人(フランス人)のマックスを加えての航海。

10ーOct
日本からのどから手が出そうなおいしそうな食品と手紙が届いた。
・船大工の長浜さん:元気で世界一周達成を!
・大城 努、悦子:世界一周の航海大変だと思いますがいろんなことがあっても前進あるのみです。石垣より応援しています。
・小島葉子:八重山号出航から早、半年経ちましたね。皆さんの身体や八重山号のコンデションはどうですか?私も休みを取って乗りに行きたいです。大変なことも多々あると思いますが頑張ってください。日記楽しみにチェックしてますよ!!
・アフリカ大好き日本代表、タロウ&ユミ:いいなあ、いいなあマンデラ大統領の作った南アフリカは私のあこがれなのにい〜。そんな灼熱の大陸で中年夫婦が再会するなんて。とにかく、マリオみたいなヒゲは即そり込んでください。そしてユウキ君、南アフリカは色々の国、沢山の色とpassionを感じてとびっきりのブログUPしてよね。
・鵜野耕司:世界の整備はどうですか?自分のいたらない点がエンジンに出ているのではといつも心配です。帰ってきたら世界のサービスのこと、いろいろ聞かせて下さい。ママさんとラブラブ、アフリカをenjoyしてください。
・来さん:(プロの味をYaima号で)来る大西洋横断へ向けて照り焼きのたれを送ります!体が資本!健康第一で7つの海を乗り切ってください!ユウキへ、地球1/4周よく頑張りました。お疲れ様〜。後3/4周!!肉じゃが食べてがんばるのだよ!おいしさ一番!。
・元小浜のじゅん:元気に頑張ってますか?ママさんに会えてうれぴーですか?来さんから愛のお茶漬けをお受け取りください。これからも無理せず頑張ってくださいね!
・谷岡 崇:また冬が来ます。元気ですいか!!
・来さん:半年間の大航海お疲れ様でした。今日、竹富町長、大浜市長(代理)に中間報告に行ってきたところです。これから先も胡麻和え食べて頑張って!!
・頼子:この前のSkypeでそちらの様子がかいま見れ元気そうでなによりです。健康には充分気をつけて無理せず安全航海してください。石垣の皆は変わりなく元気です。私は彼を見つけに内地に行ってきます。


悩める国、南アフリカ

6ーOct.
09:00 ダーバン着
 位置:29°51S 31°01E
 TRIP:15349nm 


5ーOct.
16:00 リチャードベイ出航。ダーバンまで87nm、220°
18:00
 位置:29°00S 31°59E
 TRIP:15271nm Cog.:210°6,0kt
 Wind:ゼロ、エンジング


27ーSep.
13:00
南アフリカ、リチャードベイ(28°48S 32°05E)到着。
3時間前よりSWの向い風となり疲れた。とりあえずは休もう。


26ーSep.
02:00                                        依然として30kt、NEの風があり予想はしていたがウインドベーンが対応できずオーパイに切り替え航行していた。しかし、バッテリー充電のためエンジン使用し航行していたが燃料フィルター詰まりからくるトラブルでエンジン停止になった。この真夜中しかも雨と波しぶきの中フィルター掃除を無理やり行い再始動。どこまでもつか神頼みだ。オーパイに負荷がかかるため電気消費が大きく12Vすれすれで走行している。

06:00
 位置:29°28S 35°45E
 TRIP:15038nm Cog:280°8.5kt
 WIND: NE 28kt 波:3m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、スターボード タック
昨晩、オーパイでのバッテリー消費とエンジントラブルが重なり疲れた夜となった。何気なく目をウインドベーンのコントロールラインを見ると別のロープが挟み込みそのロープが切れそうになっていた。ウインドベーン操作不良はこのロープが原因だった。ラダーとベーンをつなぐ回路が不調であった事が原因だった。
 こんなトラブルが悪いときに限って悪いことが起きるものだ。挟まったロープはコントロープのターニング用ブロックを止めるロープで、よもや挟まるような代物ではないが現実はすごい。再々にわたるウインドベーン(怪物クン)の信頼が戻ったおかげでリチャードベイまでのラストナイトとなる今晩はぐっすり眠れそうだ。
 天気図の読み通り風が少なめだが20ktアビームランで落ち着いてきたのでプリぺンダーロープの補修をした。プリぺンダーとは真後ろの風に対してメインセールを左右に動かないよう固定するロープだ。メインセールが予想せず右にいったり左にいったりすることをワイルドジャイブといいデスマスト(マストが倒れること)を引き起こす原因ともなる。30ktを越えた風でメインセールの力が反対側に一気にかかる力は通常時の10倍以上といっても過言ではない。10mm程度のステンシャックルとかワイヤーがぶっ飛んでもおかしくない。その大事なプリベンダーロープの修理をした。4か所が切れかっていた。石垣から南アフリカまでの間、4,5回はワイルドジャイブがあったと思う。それに打ち勝った強い相棒だ。大西洋横断とカリブ海まではこの相棒と行くつもりだ。

25ーSep.
07:00
 位置:29°25S 38°33E
 TRIP:14870nm Cog:230°6.5kt
 WIND: ESE 16kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、ポートタック
*南アフリカでのメンテリスト
@エンジン関係:・クラッチレバー入れ替え接点確認。
    (ニュウトラル状態で前進が入る)
    ・オイル交換・燃料タンク掃除&フィルター交換
    ・バッテリー2個購入
Aセール関係:・メインセール(リーチコード取替、破れ個所修理、スライダー交換)
 フルゼノア(破れ個所修理、フットラインシールドテープ張り。・サブメインセール
 (バテン購入、スライダーにした場合の見積り)・セール修理用備品購入
Bライフラインワイヤー交換
Cトイレメンテ(水が上がってこない)
Dスタンディングリギン確認
 (ミズンワイヤーを短く・ハリヤード再確認・ブームリフト作成)
E備品購入(気圧計、船外機&発電機用プラグ)

19:00
リチャードベイ270nm手前。スコールと雷、NE、30kt波2m、#3ポイントメイン、#3ゼノア、アビーム、スターボード
head:300° 9,0kt
観音開き状態で一晩航行する予定でユウキと打合せ後30分もしないうちに急変した。まだ、明りのある時間帯で良かった。
*観音開き解除手順
@、ジブファーラーでジブを収納。A、バウマン(前田)バウへ行きスピンポール収納B、トッピングリフト解除収納C、メインプリベンダー解除D、ウインドベーンよりオートパイロットに交換後コース変更E、メインシートトリムFジブ展開(#3ゼノア)G、オーパイにて300°に設定H、ジブトリム、メイントリムI、各作業終了後、ウインドベーンに交換。



24ーSep.
06:00
 位置:28°08S 40°42E
 TRIP:14724nm Cog:260°8.5kt
 WIND: S 12kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、アビーム、ポートタック

23ーSep.
07:00
 位置:27°49S 43°36E
 TRIP:14557nm Cog:260°8.5kt
 WIND: SW 18kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、アビーム、ポートタック

22ーSep.
06:00
 位置:26°54S 46°29E
 TRIP:14375nm Cog:200°6.5kt
 WIND: ENE 14kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、観音開き、スターボード

22:00
 位置:27°10S 45°34E
 TRIP:14437nm Cog:270°7.5kt
 WIND: WSW 21kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、リーチング、ポートタック
只今、マダガスカル最南端を航行中。これよりモザンピーク海峡横断開始。

21ーSep.
15:00
フォールドーファン出航。
出国手続き、イミグレーション100,000Arクリアランス(出国証明書)100,000Arハーバー使用料60,000Ar??料30,000ar合計290,000Ar(約$160)
出国手続き中に、エージェントにて大豊建設葛エ爪氏にあった。食事をしながら苦労話を伺った。3年間でマダカスカル1番の港湾建設に関わり無事完成し残務整理後帰国とのこと。最も困難なことは物資が届かないことで日本の1.5倍のエリアで港から工事現場まで翌日到着予定物資が30日後になる場合があり、困難を極めたとのことだった。

18:00
 位置:25°13S 46°59E
 TRIP:14260nm Cog:200°6,5kt
 WIND: E 16kt 波:3m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、ポート


マダガスカル・フォールドーファンにて


16ーSep.
06:00
 位置:25°01S 46°59E
 TRIP:14252nm Cog:2400°5,0kt
 WIND: NE 20kt 波:2m
 #3ポイントメイン、クオータリー、スターボード
 夜半よりスピードダウンしながらの航行で無事、フォートダーフィン着。

15ーSep.
06:00
 位置:23°39S 48°55E
 TRIP:14094nm Cog:190°6,2kt
 WIND: NE 10kt 波:1m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、ポート

14ーSep.
08:00
 位置:21°25S 49°42E
 TRIP:13944nm Cog:180°6,5kt
 WIND: NE 12kt 波:1m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、ポート

13ーSep.
06:00
 位置:19°05S 50°16E
 TRIP:13878nm Cog:180°6,2kt
 WIND: NE 12kt 波:1m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、ポート

12ーSep.
10:00
 マダカスカル、セント・マリーを出航。南端の町、フォートダーフィンを180°にて目指す。
昨日はロドリッシュさんと船内見学を兼ねてお別れし、ぽれーる号、関さんとは昨晩の飲み会と今朝のお別れでお互いの安全航海と何処かの地での再会を約束した。 
 まもなく、潮目にクジラの排泄物が赤潮のように漂いそしてすぐにクジラを発見した。確認する瞬間は一瞬暗礁のように見えるのでどきっとする。あまりの多さと大きさにしばし圧倒された。そのうち我慢できず水中写真を試みることとした。操船は私が行い、ユウキが水中に入ることにした。しかし、透明度10m程度とクジラの速度が予想以上に早く撮影に失敗した。親子3頭が船すれすれに泳ぐすがたは悠然としており、海の神様のごとく神聖なひと時だった。

6ーSep.
 昨日、レユニオンのヨット仲間からの仕事でロドリッシュ牧師に子供の服を届けた。そのことがきっかけで今朝は日曜日でもあり是非、教会に来てくれとのことで行ってきた。生まれて初めて教会の礼拝にユウキと共に参加した。何と、我々が神の息子”Son of God "という事で最前列の席に座った。そこから3時間は長かったけれどマダカスカルの生活に触れられて気持の良い時間となった。まずは小学生たちの勉強から始まった。宗教歌を覚えることも含めて綺麗な先生が20名ほどの子供に現地語で話した。其のあとロドリッシュ牧師の話が始まり、小学生が前で歌ったり、中学生、高校生が講話をしたり大人がリズミカルな宗教歌を歌ったり、途中で我々を紹介したりと子供も大人も盛りだくさんの勉強会であった。
 ここセントマリーの生活環境を報告する必要がある。電気、水がまだ普及していない。半分の子供は裸足である。時に大人も裸足である。交通は歩きが主であり、車とバイクもあるがかなり少ない。教会でも見たが中学生と見える女性がベビーを抱えている。メインストリートだけは舗装されているが一歩横へ入ると土の道路だ。家の周りにはところどころ水たまりがあり乾季の今だからまだ良いとしても雨期になると衛生状況はかなり悪そうだ。
 ふと以前滞在したインド領、アンダマン諸島と比較してしまった。先にも書いたが気持ちが良いのはなぜだろう。おそらく、子供の目が生き生きしていること、そして大人もそれぞれに向学心を持ち教会のひと時が1週間の節目としてしっかりねずいている様子が我々の気持ちを良くするのだろう。最後はしっかり多くの大人がかなりの寄付をしていたこともホットする情景だ。もちろん私もそれなりに寄付をしてきた。明日はロドリッシュ牧師の家でランチを頂くことになっている。楽しみだ。 


5-Sep.〜12-Sep.
マダガスカル・セント・マリーにて



5ーSep.
09:00
 位置:17°00S 49°50E
 
マダカスカル、セント・マリー到着。税関関係者を呼び出すが応答なし。アンカーを打ち朝食を食べ始めたら手漕ぎの大人がきて移動せよとのことで、彼の指示でアンカー場所を変えた。ここでその大人が金を寄こせときた。案内賃だという前に税金だというのだ。50ユーロを20ユーロに値切って渡したところで本物税関関係者が現れた。結局、諸手続というより金を早く出せということで税金分$40+町のコミュニティー分$31を渡した。見るからに怪しい人たちだが今後は入国以前に調べておく必要がある。
 

4ーSep.
08:00
 位置:18°15S 51°40E
 TRIP:13626nm Cog:310°6,0kt
 WIND: E 12kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、

13:00
 昨夜、エンジンの回転数が上がったり下がったりを断続的に繰り返すようになった。冷蔵庫保持のため1日3時間使用するようにしていたのだが、その後止まってしまった。燃料系統の不備と思われるので翌朝確認することとする。しかし、寝ながら考えていくとだんだん恐ろしいシナリオが出来てきた。
 例えば、今後大西洋横断をするが無寄港1か月を想定し出航後1週間でエンジン使用不能という状況を考えた。まず冷凍食品がその後3日で無くなる。その他、生野菜でジャガイモ、玉ねぎ等は出航後2週間ぐらいまでだろう。という事はその後の航海2,3週間はレトルト、カンズメ、インスタントラーメン、類となる。赤道通過もあるが冷たい飲み物は一切なし。
 船内電気はどうか。今のバッテリーではオートパイロットをしているため朝方1回3時間はエンジンを回さないと12Vを下回りオーパイに付加がかかり過ぎ壊す恐れがある。その充電作業ができないとなると船内無燈はもちろん航海燈も消すことになり、尚且つ操舵をユウキと交代で持つことになる。無線関係においてもインバーターを回しての作業なので使用頻度は大幅に制限される。
 ということでおぞましいセーリングになる訳で南アフリカでは再度、エンジンメンテナンスを行う事、及びバッテリー充電能力低下もあるので交換すること、ウインドベーンの早期復帰作業を決めた。ちなみに今回のエンジン不調を確認したところ第一次燃料フィルター(2個直列に配置してある。)にゴミが詰まっていた。日本で交換したものだが砂というより砂利と何故か木の実が詰まっていた。


3ーSep.
23:00
 位置:19°22S 52°48E
 TRIP:13532nm Cog:310°
 WIND: E 12kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、
夕方、出航の雑事作業も終わりレユニオンを後方に見ながらボーとしているとイルカが伴走していた。船体すれすれに泳いでいる。時には右舷から左舷側にまたその逆に潜っては出てくる。カメラを持ってバウの船首から下を見ると潜ったイルカがバウすれすれに浮上してくる。手を伸ばせば触れるぐらいの距離だ。2頭時には3頭連れだって泳いでいる。背中がグレーでお腹がグレーがかっている。イルカとイルカ、イルカと船体の絶妙な間隔がサーカスの曲芸かマジックショウでも見ているようだ。やいま号は10km程度で航行しているのだがその船体に母体のようなやすらぎを覚えるのか楽しそうに戯れている。その風情が何ともいえぬ心地良さに小1時間程酔いしれた。回りを見回すとやいま号を中心に4,50頭の群れだった。マダカスカルまでこのまま連れていってくれるかと思ったが日暮れとともに去って行った。


2ーSep.
16:00
 レユニオン発、オリビエとビビアンに見送られ出航。

23:00
 位置:20°40S 54°37E
 TRIP:13402nm Cog:310°
 WIND:E 10kt 波:2m
 #2ポイントメイン、#3ゼノア、クオータリー、


18-Aug.〜2-Sep.
フランス・レユニオン県について


 
18-AUG
20:00
 位置:20°56S 055°17E
 TRIP:13361nm 
 
レユニオン。レ・ポート到着まで給水作業しながらの航行。明日、入港手続き終了後エンジニアを探す予定。長期滞在の可能性大なのでリンコウちゃんはここで台湾に帰ることとした。お父さんが安定はしているが危篤状態で心配している。
 リンコウちゃんの総航海距離:2331nm(4340km)

18-AUG
08:00
 位置:21°06S 058°05E
 TRIP:13127nm Boat:7,0kt Wind:ESE 12kt


17-AUG
12:00
 モーリシャス出航。ぽれーる号、セキさんとともに、ミドリさん、タカコさんファミリーに見送られての出航。
ミドリさんは18年、タカコさんは15年モーリシャス人と結婚して生活している。共に子供たちは友達でフランス語、英語、日本語、それに現地語、クリオール語を話す生活である。5歳の子供ですら3ヶ国語を使い分けしているのには驚いた。突然2隻もの日本人の来客に驚きながら歓迎会を何回も持ってくれた。他に10名ほどの日本人が滞在しているとのことだ。
 
18:00
 エンジントラブル確認。2次冷却水漏れ。
1000rpmにて4kt航行。


10-AUG
8:00
 モーリシャス本島着
入港前クジラの親子を発見。しばし楽しんだ。

9-AUG
08:00
 位置:21°06S 058°05E
 TRIP:13127nm Boat:7,0kt Wind:ESE 12kt
 #3ポイントメイン、#3ゼノア、クオーター、ポートタック 

 
8-AUG
04:00
 TRIP:12911nm Boat:7,0kt Wind:SE 15kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、クオーター、ポートタック cog:255°

 *モーリシャス、ロドリゲス島で会った人たち。
 24年間ヤッピーを続けている。カルロスとイレナ。カルロスは74歳ドイツ生まれのスペイン人。若いころに日本にも来たことのあるビジネスマンであった。ヤッピー生活は離婚がきっかけのようだ。大きな家、大きな車等を奥さんにプレゼントして自分は世界周航のヨットを購入しヤッピー生活に入った。1週間程度付き合いだったがCDをプレゼントしてくれて、これがなんとオリジナル曲ばかりのギター弾き語り音楽が入っておりプロ級と思われる歌声で驚いた。イレナはスペイン人でバーを経営しており38歳。カルロスとは以前、恋人だったそうだが今は友達とのことだ。ちなみにこれらの繊細な話は私が聞いた訳ではなくリンコウちゃんがきいたのだ。後、2年ぐらいかけてスペインに戻るとのことだ。
 12年間、ヤッピーを続けている老夫婦、南アフリカ人、イアンとジーン。ともに60歳後半。かなり老けて見えた。無理のないセーリングを続けているようだが、ヨット(船名、オーシャン スプレー号)が古いこともありかなり故障個所があり、そろそろヤッピー生活を引退する。ロドリゲス島に入る前に時化に会いゼノアとメインを大破した。また船内電気系統もほとんど水没したとのことで見るからに疲れているようだ。セールを香港のメーカーに発注してあり、到着次第南アフリカに戻るとのことでダーバンでの再会を約束して別れた。
 ビルゲットさん。60歳後半のドイツ人。彼女はインターネット作業でユウキが図書館通いをしていて親しくなり、やいま号にも遊びに来た。ヨットには乗らないがヨットが好きでヤッピーに声を掛けているようだ。白クマ保護活動をしているとのことで延々と英語で1時間以上喋られてうんざりした。気づくとリンコウちゃんとユウキは彼女の後ろにいて私一人が餌食になっていた。ドイツ語、フランス語、スペイン語、英語の先生。

7-AUG
12:00
 ロドリゲス島出航。クリアランス手続きをミスした。同じ国内という気やすさとリンコウちゃんの台湾人という特殊な出国手続きがあった。

18:00
 瞬間風速35ktオーバーの突風がきた。
#3ポイントメイン、#3ゼノア、7、0ktクオータリーで安定した。
ワッチ:〜2100前田 2100〜2400ユウキ
    2400〜0300リンコウ0300〜0600前田
    0600〜0900ユウキ

1-AUG
08:00
 位置:19°27S 063°49E
 TRIP:12759nm Boat:6,0kt Wind:SE 9kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、アビーム、ポートタック cog:230°
13:00
 モーリシャス諸島、ロドリゲス島着。

 位置:19°41S 063°25E 


31-JULY
08:00
 位置:17°17S 065°45E
 TRIP:12582nm Boat:8,0kt Wind:SE 22kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、アビーム、ポートタック cog:210°

30-JULY
08:00
 位置:14°28S 067°08E
 TRIP:12391nm Boat:8,0kt Wind:SE 18kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、リーチング、ポートタック cog:210°

29-JULY
08:00
 位置:11°52S 068°22E
 TRIP:12212nm Boat:8,0kt Wind:SE 16kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、リーチング、ポートタック cog:195°

28-JULY
08:00
 位置:09°13S 069°20E
 TRIP:12038nm Boat:7,0kt Wind:SSE 18kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、リーチング、ポートタック cog:240°

26-JULY
17:00
 位置:05°21S 072°09E
 TRIP:11741nm Boat:7,0kt Wind:SSE 12kt
 #1ポイントメイン、#3ゼノア、アビーム、ポートタック
 cog:240°

サロモン島出航。
安全に対する考え方も色々あるようだ。セーシェルへ向かう艇もあればマダカスカルそして我々はモーリシャスへ行くけれどマダカスカル北端はすでに海賊の事故例があるのだがドライというか簡単に考えているようだ。
海賊対策で私が船尾からロープを流し蛇行運転をして海賊船を近づけないという聞き売り話をしたら、それはいい考えだというだけで拍子ぬけした。セーシェルに行く艇はギブアップの手を挙げるとのことだ。


25-JULY
09:00
 位置:05°20S 072°16E
 TRIP:11732nm Boat:6,5kt Wind:SE 12kt
 
イギリス領、チャゴス諸島、サロモン島環礁に入るなりVHFで先に来ているヨット仲間より歓迎の呼び出しを受ける。5隻のヨットが停泊しており彼らの誘導でアンカーを打った。早速あいさつ回りのためゴムボートを下ろし隣のヨットに行ったところ、今日弱っているクジラを保護したとのことで見に行った。明日イギリス政府関係者が研究のため見にくるか引上げに来るとのことだ。ほとんど死んでいるようで死因はサメなどに襲われて浅瀬に乗り上げたか、素人には定かでない。全艇の乗員がクジラのところに集まっており挨拶ができた。しかし、ニュージーランド、カナダ、イギリス、ドバイ、アメリカ各国なまりの英語の襲撃で面食らった。
 分かってはいたが彼らのことをヤッピーと呼ばれている。この小さな島に短い人で2か月長い人で6か月もこの無人島に住んでいる。我々は2日の予定といったら驚いていた。皆、夫婦で夏休みの休暇を使った子供づれの艇もあり心からヨットと海が好きで身体に染み付いているようだ。6か月滞在者はカナダ人で70歳程度、27年間セーリングを続けておりこの島は7回目とのことだ。
 ニュージーランドからの人は50歳前ぐらいの夫婦でレストランを売ってヨットを買いセーリングにでて4年目とのことで何時帰るかは未定である。

24-JULY
09:00
 位置:04°33S 072°25E
 TRIP:11675nm Boat:6,5kt Wind:SSE 13kt
 フルメイン、フルゼノア、クローズ、ポートタック
 cog:200°
17:00
 イギリス領、チャゴス諸島、サロモン島着


23-JULY
08:00
 位置:01°57S 072°49E
 TRIP:11507nm Boat:6,0kt Wind:S 14kt 波:1m cog:220°
 フルメイン、フルゼノア、ポートタック、クローズ

 当初、セーシェル諸島へ向かう計画であった。ところが、タイ、プーケットにて外務省海外危険情報を開くとソマリア近海ばかりではなくセーシェル諸島も海賊のテリトリーであった。こればかりかプーケットで2件の事件を眼のあたりにしたのだ。
1件はまさに我々の係留ヨットハーバーのヨットが事件に巻き込まれたのだ。長らく係留していたイギリス人夫婦のヨットがたった20マイル(35km)ほどのところで襲われご主人が亡くなった。無人島近くでアンカーリング中に襲われたとのことで、おそらく犯人は捕まらないだろうとのことだ。このような遊びは我々もこの1週間前やっていたことでこれほど身近に危険を感じる状況ではなかったのだが。
別の1件はエンジニア、ダニエルから聞いた。セーシェル西方沖合約100マイル(185km)海上で海賊にヨットが襲われ殺人強盗事件が5月に起きたとのことだ。海賊はセーシェルがリゾート地と知って犯行に及んでいるようだ。我々がセーシェル行きを断念した後も日本人ヨットが行方不明であることが報じられた。この人は後にタイ、プーケットに入ったとのことで事なきを得たが、我々とはインド洋ですれ違ったことになる。そのような状況で先にタイ情報は我々関係者には伏せていた。ゴメンナサイ。
 しかし、海賊対策は”逃げるが勝ち。””すぐ手を上げギブアップ”という程度である。そんな中で南アフリカからきたヨット仲間でディータという若者と知り合った。彼の艇で久し振りの酒を飲みながら自然と海賊対策の話題になった。ディータのアイデアも入れてやいま号は2点の対応策を考え備えようと思う。その一つはアンカーロープ(50m程度)を船尾から流す。蛇行運転しながら逃げれば海賊は我が艇に近ずけない。海賊船のプロペラにロープを巻きつかせる戦法である。もう一つは軽油ポリタンクがデッキにあるので接近戦になったらバケツでひっかける。軽油は足元を滑らせる効果と気をそぐ効果がある。ディータはガソリンを火炎瓶にして戦うとのことだが我々には現実的ではなさそうだ。実際は海賊が鉄砲を持っていたらとか過激に考えるときりがない。やはり転ばぬ先の杖方式で逃げるが勝ち戦さでセーシェルではなく南下してモーリシャス諸島とする。
 ちなみに、ディータとこの話になった理由は彼のゴムボートの船外機と桟橋に10mmのチェーンにごっつい南京錠で固定されているのを我々は笑いながら見たからである。冗談のようだが彼には普通の対処策のようだ。日本人の平和ボケから早く目覚める必要がある。

22-JULY
09:00
 位置:00°15S 073°25E
 TRIP:11365nm Boat:6,0kt Wind:SE 4kt
 cog:180° エンジング

 モルジブ諸島、最南端、アッドー環礁到着。天候もちょうど快適だったのでシュノーケルと身体浴をした。環礁手前のフォームラ島でも水中を確認したがサンゴは無くがれきであった。環礁の中と外側でシュノーケルをした。赤道直下でもありかなり期待していたが拍子ぬけした。枝サンゴはなくテーブルサンゴ、キクカサンゴ類の群生が見れた程度であった。魚影も思いのほか少なかった。
次なるポイント南緯6度イギリス領、チャゴス諸島に期待したい。3日後到着予定。

20-JULY
08:00
 モルジブ、フルマーレ出航
19日にエンジン修理及び出国手続き、エージェント各支払終了した。しかし、南アフリカ人、ディータからアフリカの諸事情を聞くために本日出航となった。

23:00 
 TRIP:11135nm Boat:6,0kt Wind:W 12kt
 cog:180°フルメイン、フルゼノア 
*ワッチフォーメーション*
1900〜2100リンコウ、2100〜2300前田
2300〜0100ユウキ、0100〜0300リンコウ
0300〜0500前田、0500〜0700ユウキ

9−JULY
モルジブ出航前にして。
 後、2,3日してモルジブの南にあるイギリス領、チャゴス諸島へ向け出航予定だ。やっとエンジン修理パーツが届き治る目途がたった。ダイビングサファリという船で宿泊しながらのダイビングサービスを社長として頑張っている大和撫子、カオリータさんと偶然知り合った。彼女と仕事仲間の一子さんからモルジブの諸事情を伺った。お二人ともモルジブ人の旦那さんをもって地元に溶け込んで生活している。一言でいうと肝っ玉の坐った日本女性といったところだ。ダイビングツアーの高感度ランクで国内ナンバーワンが八重山だが海外ではモルジブがナンバーワンなのだ。その牽引者が彼女たちなのだ。モルジブは土地が少なく人口島を創っている。彼女たちの旦那の実家にたまに行くようだが3世代は同居しているようだ。その生活の中でいとこ(子供)たちがゴミをゴミ箱に捨てるということが理解できないのが悩みであるとのことだった。もちろん、大人の意識がゴミに対してないからだが、実際我々が人工島の首都マーレの振興住宅村に買い物のため出かけても、特にペットボトル類のゴミが路上に散乱している。公共の場及びリゾート島は天と地のさほどピカピカである。いずれは一般生活の中でもそれが当たり前になることを期待したい。
 自然保護のことも聞いてみた。一言で現地の人は関心がないと言っていた。しかし、モルジブの地形は水深2000mから隆起してできた島々からなり、ダイビング船はほぼ流しながらのダイビング(ドリフト)が主流であるため
サンゴ礁への負荷は石西礁湖と比較にならない。ここの海の浄化作用がすばらしくあらゆるゴミも流され目につかない現状がある。石西礁湖は逆によどむ地形が多くサンゴ礁へ負荷削減は急がねばならない。あるリゾートでは独自にサンゴ再生プログラムを持ち地元の子供の教育に役立させているとの事だった。



第4レグ タイ〜アンダマン諸島〜モルディヴ

27-JUNE
08:00
 位置:04°50N 074°29E
 TRIP:10892nm Boat:6,0kt Wind:W 17kt
 cog:310°#2メイン、#3ゼノア クローズ、 スターボタック 
*インド洋横断を終えて*
兎に角、長い長い航海だった。兎に角インド洋はでかかった。西風の向かい風でなおかつ、オートパイロットの誤差があり風に対して通常45°で風に向かっていけるところ60°にもなっていた。良い経験にはなったけれど皆うんざりで力が出てこなくなり無口になった。マーレ着予定が26日から27日になりそして28日になった。最後の最後まで真上りであった。アンダマン諸島・ポートブレアからモルジブまで直線距離2400マイルに対して実航海距離2800マイルとなった。赤道越えの理由は偏東風(地球の自転によりできる定常風)をもとめて超えたのだが2°Sを越えたあたりで熱帯低気圧発生の知らせが入った。当然、やいま号は回避するべく北西に針路を変更せざるを得ずこの段階で偏東風を断念し南西風を捕まえてモルジブまで来たのだ。私は25年以上セーリングしているがこの真上り航海はその航海を越えているだろう。
おかげで縮帆作業は非常に速くなった。インド洋横断で神経を使ったのがエンジンであった。赤道を2度越えたけれどベタなぎもしくは軽風で4昼夜にわたりエンジンを使用した。ヨット乗りはエンジンに無頓着になりやすいが、万一、赤道直下でエンジン使用不能になったらと思うとぞっとする。実際、熱帯低気圧の報を受け回避を始めたばかりにエンジンの異音に気づきエンジン停止し確認した。3気筒のうち1気筒からガス漏れを発見。電話にて石垣在、オーシャンマリン代表、ツトムクンに相談したところ、エンジンはパワーダウンはするが使用可であること、船内ガス排気に気をつけて航行せよとアドバイスを受けた。我々にとって神様からの声であった。熱帯低気圧から逃げるためベタなぎの中走行していたからである。
心からツトムクンに感謝申し上げる。
ツトムクンとは20年来の友人であり40歳を超えているのだがこの呼び名がぴったりの実直な成年なのだ。

*インド洋大航海をおえて一句詠む*
斎藤 頼子 作
 
 ”インド洋 西に向かえば モルジブだ
  距離は走るが 距離は縮まず”

 ”モルジブへ 向って見れば 遠かった
  北へ南へ ジグザグ走行”

前田 博 作

 ”はくちょう座 インド洋越え ありがとう”

ユウキ 作

 ”インド洋 終わってみれば 過ぎたこと”

26-JUNE
09:00
 位置:03°19N 075°54E
 TRIP:10729nm Boat:6,0kt Wind:W 20kt
 cog:210°#2メイン、#3ゼノア クローズ、スターボタック 

25-JUNE
08:00
 位置:03°30N 077°22E
 TRIP:10567nm Boat:5,5kt Wind:WNW 30kt
 cog:0°#2メイン、#4ゼノア クローズ、ポートタック 
14:00
 位置:03°59N 077°07E
 TRIP:10606nm Boat:5,0kt Wind:W 18kt
 cog:200°#2メイン、#3ゼノア クローズ、ポートタック  
24-JUNE                           00:00
 TRIP:10352nm Boat:7,0kt Wind:WSW 18kt
 cog:280°#2メイン、#3ゼノア クローズ、ポートタック、ENG 3時間使用
08:30
 位置:02°24N 078°43E
 TRIP:10412nm Boat:7,0kt Wind:WSW 17kt
 cog:290°#2メイン、#3ゼノア クローズ、ポートタック 
23-JUNE                           08:00
 位置:01°39N 081°28E
 TRIP:10246nm Boat:7,0kt Wind:WSW 20kt
 cog:285°#2メイン、#3ゼノア クローズ、ポートタック 
*Rinkou チャン*
fright#: PG711 on 02 JUL
from BKK to MLE(19:45)

22-JUNE                                          00:00
 TRIP:10022nm Boat:5,5kt Wind:WSW 22kt
 cog:195°#2メイン、#3ゼノア クローズ、スターボタック、ENG 3時間使用、バッテリー低下のため。

*GPS距離10000マイル突破!!*
 我らのGPS、TRIPが10000マイル突破した。18,590kmである。モルジブを目指しインド洋赤道付近である。モンスーン特有の南西風25ktの向かい風を左に回り込むコースで進んでいる。モルジブに対して赤道に向けて帆走している。モルジブを横に見て走っているのでじれったい。距離が短くならないからだ。風速が20ktを超えると風上に対してタックアングルが120度にもなってしまう。風向が西から南西風に変わることが分かっているのでモルジブに対して南側からアプローチしているのだ。

21-JUNE                                          08:00
 位置:02°17N 084°46E
 TRIP:9922nm Boat:6,0kt Wind:WSW 18kt
 cog:210°#2メイン、#3ゼノア クローズ、スターボ、タック

20-JUNE                                          08:00
 位置:01°22N 086°16E
 TRIP:9754nm Boat:5,0kt Wind:WNW 8kt
 cog:320°フルメイン、ゼノア クローズ、ポートタック
16:00
 TRIP:9807nm Boat:6,0kt Wind:W 13kt
 cog:215°フルメイン、ゼノア クローズ、スターボ
 
19-JUNE 
06:00
 位置:00°35N 088°41E
 TRIP:9584nm Boat:7,5kt Wind:S 13kt
 cog:280°フルメイン、ゼノア  波高:0m
09:00
 位置:00°32N 088°24E
 TRIP:9601nm Boat:7,5kt Wind:SSW 12kt
 cog:270°フルメイン、ゼノア  リーチング
15:00
 ENG スタート
19:00
 TRIP:9668nm Boat:7,0kt Wind:なし
 cog:315°ENG  波高:0m
昨日よりヨリちゃんはメインサロンで寝るようにした。ENG サイドは排気ガスが漏れてきており危険な状況だ。ENGもじわじわ悪くなってきている。モルジブまでダマシダマシ使用しなくてはならない。
*孫悟空を発見!!*
夕方、西方上空に大きな積乱雲が何個も発生した。その中によく見ると雲の頂上で”手っを振っている孫悟空”を見た。他の2名は白けていたが私は確かに雲ではないものを見たのだ。入道雲の最上部に確かに孫悟空は立っていた。我々が赤道の気まぐれな風にほんろうされているのを見て、孫悟空は楽しんでいるようだった。まっ白い積乱雲なのだが隆々と脈動感のある威厳のある入道雲だった。
 そして、夜は天上にさそり座がいて座、ケンタウルス座、を従えてデッカク輝いている。もちろん南十字星もあるが別格の風格というか静粛で心を穏やかにしてくれる。
風ななく焦りを感じても星座群を見るとその心配ごとが消えてしまうようだ。それらの星座に日本でも見る天の川が淡い純白の輝きで流れている。アマゾン川、黄河よりも圧倒的なスケールで我々を見守ってくれている。地球の小ささとデカサを感じるが、人間の日常事に目くじらを立てているたわごとが、へそで茶を沸かすほどに小さく見える。人が人を殺す戦争も皆で空を眺める心があればその愚かさに気付くのだが。
 ヨリちゃんは満天星群の中で真夜中の虹を見たという。端から端までの白い虹を見たという。光のないはずの真夜中に虹ができるのだろうか。いや星明かりが虹を創るかも知れない。是非真夜中の虹を見てみたい。ユウキは海坊主をみたという。1日12時間はベッドで寝ている彼が真夜中のワッチでみたという。我々乗員、2週間近く海ばかり見ておかしくなり始めているのだろうか。
そして、今日も明日も明後日も海また海なのだ。

18-JUNE 
08:30
 位置:01°39N 089°55E
 TRIP:9443nm Boat:5,5kt Wind:なし
 cog:330°フルメイン ENG 波高:0m
23:00
 位置:00°12N 089°07E
 TRIP:9547nm Boat:6,0kt Wind:なし
 cog:320°フルメイン ENG 波高:0m
17-JUNE
08:30
 位置:01°24N 092°14E
 TRIP:9145nm Boat:7,0kt Wind:なし
 cog:270°フルメイン ENG 波高:0m
昨日、17:00よりENGトラブル発生。噴射弁からのガス漏れ。以前と同じ症状であった。ツトムクンとの電話で指示を受けた。船内にガスが溜まらないよう換気を良くしてENG負荷を減じて航行せよとのアドバイスを受けた。
通常2100回転のところ1800回転で航行することとする。残燃料は後48時間程度か?まだ赤道直下だ。北緯2度はENGで越えたいのだが。
23:00
 TRIP:9388nm Boat:6,0kt Wind:なし
 cog:270°フルメイン ENG 波高:0m
風がなく、後24時間ENG で航行予定。軽油残が心配だ。南西風域まで早くたどり着きたい。ENGトラブルは回転数ダウンでで対処できそうだ。船内ガス漏れも今のところさほどでもない。生鮮食料品がジャガイモ1個、玉ねぎ1個、オレンジ1個、リンゴ1個となった。肉類冷凍物は昨日でなくなった。

16-JUNE
08:30
 位置:01°39N 093°54E
 TRIP:9145nm Boat:7,0kt Wind:SSW 5,0kt
 cog:150°ENG 波高:1m
16:00
 TRIP:9196nm Boat:7,0kt Wind:SSW 5,0kt
 cog:270°フルメイン、ゼノア ENG 波高:1m
馬場氏からのメールに5°S 90°Eに熱帯低気圧発生見込みありとの情報入手。南進をストップしてNWに返針していく。


15-JUNE
08:30
 位置:00°58N 092°55E
 TRIP:8971nm Boat:7,0kt Wind:SSW 5,0kt
 cog:160°ENG 波高:1m
16:45
 赤道通過!!
 TRIP:9032nm Boat:7,0kt Wind:SSW 5kt 
 cog:160°ENG 波高:1m
 ENG 使用時間:ポートブレアより36時間
 メインタンクに給油80L、ほぼフル。
14-JUNE
08:30
 位置:03°43N 092°36E
 TRIP:8801nm Boat:5,0kt Wind:SW 9kt
 cog:180°フルメイン フルゼノア 波高:1m
10:00
 TRIP:8811nm Boat:7,0kt Wind:SW 5kt
 cog:180°フルメイン フルゼノア ENG 波高:1m
 赤道横断決定!!

只今、インド洋横断中!!
走っても走ってもほんの少ししか移動していないように思える。インド洋はデッカイ。まだ、アンダマン諸島をでて4日目だから無理もないのだが。

*世界の子供の現状について。*
私の頭から離れないことがある。フィリピン、マニラで大きなショッピングモールで買い物をしていた時、6,7歳と思われる子供が私の手に触るでもなく握るでもなく気配を感じて見るとそこにいたのだ。初めは目が合いこちらもニコッとあいさつ程度だったのだが、これが混雑の中何回もくるのだ。子供の目線からすると2m離れたら見失うはずだがしっかり私を見つけるのだ。最後は怒って帰したのだが、私の息子ユウキはかわいそうだ、何故小銭をあげないのかと船に帰ってから言い合いになった。言葉では聞いていたホームレスに近い子供との出会いであった。
 私は小銭をあげることで、子供が幸せになるとは思えないのであげなかった。ユウキはかわいそうだし、食べ物も食べていないはずだから与えるべきだという。
 話は変わるが明らかに川なのだが生活ゴミが浮いていて水が見えない場所を見たり、海岸40kmも離れたところでゴミが漂流しているのを何回も見たりした。また、我々の係留地であるロイヤルマニラヨットクラブの海水の異臭をかいだりしたときに、この子供の生活環境の深刻さ考えさせられる。大人の現状、親の現状、社会構造の現状があまりにもアンバランスにあり、一言で物事が解決することではない。ここで重要なことはフィリピンの賢い大人が一人でも増えて、世界の現状、自国の現状、自分の現状を見つめる目を持たねば、これらの子供のことは何ひとつ解決しない。ロイヤルマニラヨットクラブのハーバーマスターなる人が世界一周のヨットということであいさつにきたけれども、威厳と権威を持っただけの利権に溺れている現状が見えた。自分のハーバーの海水の色、異臭が理解できていないのだから。
 シンガポールの子供たちは日本、アメリカを追い越せというパワーを感じた。勉強に次ぐ勉強が自分たちの生活向上に重要であることが親も子供も理解しがんばっていた。おそらく、東南アジアの中核にあって飛び向けた環境だろうと思われる。多民族国家でありながらここまで進歩する原動力は利権に溺れず理想を追求する強力なリーダーがいるからだろう。
タイにおいても、子供、学校に通う様が見えた。バイク3人乗りで親が学校へ送る様を見た。特に仕事をしている若者が何らかの学校に通っていることに驚いた。1か月滞在中に知り合ったタイ人のほとんどが向上心に燃えていた。英語の勉強をしている人、エンジニアの勉強、法律の勉強など自分のできる方法を見つけがんばっていた。少しずつ素晴らしい国になるだろう。

20:00
 TRIP:8883nm Boat:7,5kt Wind:SW 5kt
 cog:170° ENG 波高:1m
 過去1週間の気象データーより北インド洋の低気圧が弱まり南インド洋低気圧が発達し、偏東風が期待できることから3〜5°Sを目指すこととした。

13-JUNE
08:30
 位置:06°13N 092°3
TRIP:8684nm Boat:5,5kt Wind:SW 14kt
 cog:185°フルメイン #3ゼノア 波高:3m

12-JUNE
02:00  ENGストップ3時間使用。
08:00
TRIP:8477nm Boat:6,0kt Wind:SW 20kt
cog:170°#2ポイントメイン #3ゼノア 波高:3m
位置:8°43N 92°31W
馬場さんとのメール:
インド洋では赤道付近を中心にして西はアフリカまで右回りの風系が卓越しています。したがって、北インド洋は引き続き南西風。6月13日頃から海況やや落ち着きますが風向変わらず南西風域は3°Nまで。赤道をはさんで360マイルの幅で弱風または無風域が75°E付近まである。東風は南緯3°以南にあります。

インド洋横断3日目である。モンスーン気候特有の南西風(向かい風)との戦いだ。ヨリちゃんは1日目はハンドルを持ったりして船酔い対策をして頑張ったが勝てずダウン2日目でしんどそうだ。状況報告などでなぐさめようとするが辛さは変わらず。
ユウキはヒョウヒョウと何か作業を指示するまで睡眠、睡眠を決め込んでいる。要所要所、必要な時には動くので助かるのだが自分でその先の仕事を見つけようとしない。3か月も狭い空間にいるとその存在自体で神経をイラつかせることがある。やはり、我慢が肝心ではあるが。
 気象情報からインド洋横断の作戦を練っているところだ。南西風20kt(10m/s)が大きく張り出していることから赤道を越えて南緯3〜5°まで南下して偏東風に乗り西進しようと思う。その場合、直線距離で1400マイルのところ、2000マイルを超えた大回りコースとなる。モルジブまで2週間を予定したが3週間といったところかもしれない。急がば回れでこれも良し。ジックリ行こう。

インド文化にふれて

19:00
TRIP:8248nm Boat:6,5kt Wind:SW 20kt
cog:165°#2ポイントメイン #3ゼノア

11-JUNE
05:00 ポートブレア・出航
TRIP:8308nm Boat:6,0kt Wind:SW 14kt
cog:265°#2ポイントメイン #3ゼノア

07:00
TRIP:8321nm Boat:4,7kt Wind:SW 22kt
cog:260°#2ポイントメイン #3ゼノア 波高:3m
位置:9°53N 93°05E

18:00
TRIP:8382nm Boat:6,5kt Wind:SW 20kt
cog:160°#2ポイントメイン #3ゼノ

10-JUNE
13:00 ポートブレア・出航
TRIP:8248nm Boat:6,5kt Wind:SW 20kt
cog:170°#2ポイントメイン #3ゼノア
19:00
TRIP:8248nm Boat:6,5kt Wind:SW 20kt
cog:165°#2ポイントメイン #3ゼノア



7-JUNE
09:00
TRIP:8035nm Boat:6,5kt Wind:W 20kt
#2ポイントメイン #3ゼノア
10°10N 094°23E


6-JUNE
09:00
 TRIP:7861nm Boat:7,0kt Wind:W 20kt 
 #2ポイントメイン #3ゼノア
13:00
TRIP:7916nm Boat:6,5kt Wind:WSW20kt #2ポイントメイン、#3ゼノア


5-JUNE
09:00
ボートラグーン・プーケット出航
10:00
 TRIP:7731nm Boat:6,5kt Wind:なし ENG
 TRIP:7750nm Boat:6,0kt Wind:SW 13kt COG:305°フルメイン #3ゼノア 波高:1m
↑タイ〜アンダマン諸島〜モルディヴ↑



シンガポール〜タイ(プーケット)


26−APR
14:30
 TRIP:7305nm Boat:5.5kt Wind;なし COG:340°ENG
 7305nm-7151nm=154nm/day
 寄港予定地:マレーシア・ランカウイ島まで184nm
         タイ・プーケットまで299nm
 風がないよーー。
マラッカ海峡を半ば過ぎて夜空には南十字星、他の星群に守られながら書いている。こういう夜もあるだろうと、コックピット(操舵、ワッチなどするスペース)に読み書き可能な12V ライトを装備したのだ。
シンガポールを出港して3昼夜目だ。
第一に心配事であったパイレーツ(海賊)対策だが、何のことはない、すさまじい数の貨物船群(常に20から30隻)に守られての航海である。
我々の船速は6kt、貨物船は20から30ktであり、次から次に通り過ぎていくのだ。
だから延べ隻数にすると1日100隻もの船が我々の横を通りすぎていることになる。
なおかつ、パイレーツはインドネシア側で出現しておりシンガポール側から通る場合、船は右側通行、すなわちインドネシア側と反対のマレーシア側を通行する。
だから、ほとんど安全であったとういうことが結果として見えた。
第3レグの寄港地プーケットまで後、300マイル2日間程の航海であるが、途中マレーシア小島に立ち寄る予定である。
しかし、残念なことにユウキのワッチの時から多くの発砲スチロールを発見している。それ以来、1昼夜に渡り、多くのゴミが潮目でもないのにすさまじく浮いているのだ。よく見ると水面下には苔が生えている、長時間ただよっているごみであることがわかる。
シンガポールでは見なかった風景だ。

25-APR
0:00
 TRIP:7078nm Boat:4.8kt Wind:W-7kt COG:320°
 メイン:2ポイント ゼノア:フル ENG 
 軽風セーリングで0.5ktプラスだが逆潮であるようだ。
13:00
 TRIP:7151nm Boat:7.0kt Wind:NW-9kt COG:320°
 メイン:フル ENG
 7151nm-7029nm=122m/day 平均5kt
セーフティセーリングと逆潮でこんなものだろう。
先は長いのだから、ゆっくり、じっくり。
24-APR
13:00
 SAF Yacht Clob 出港
昨日より出港準備に忙しかった。
日本からの荷物受取、軽油、水、食材の補給。ヨットクラブ支払
世界一周ヨットという事で、ヨットクラブの取材を受けたり、ヨットクラブマネージャーの訪問を受けたりといった作業であった。
ヨットクラブレストランは初日にランチを食べ、高いことがわかっていたので、それ以来使用していなかったが、最後のランチをレストランで取りそのウエイターたちと別れのあいさつをし、かわいい日本大好きジョアンちゃん他10名ほどの人たちに見送られ出港した。気持の良い滞在であった。
16:30
Western Quaratine Anchorageにて出国手続き終了。VHF74
時間がかかるかと思ったが、事前に作成してある乗員名簿2部、パスポートを渡し、5分で終了。
ポートクリアランスはヨットクラブにて終了済み。
22:00
 TRIP:7069nm Boat:5.0kt Wind:なし COG:290°ENG
 スコールにそなえ2ポイントメイン・ゼノアなし
大型貨物船、同行船多し。


↑↑シンガポール〜タイ(プーケット)↑↑



SAFYC(Yacht Club)ライフについて

19−APR

フィリピン(マニラ)〜シンガポール

14-APR
02:00
 TRIP:7029nm
 シンガポール沖合にアンカリング
 01°18.757N 104°00.908E

 「シンガポールでの作業リスト」
 ・ウィンドベーン溶接
 ・日本からの荷物受取先確定
 ・トイレパイプ内径39mm×60cm
 ・セール修理(セールメーカーへ)
 ・水中カメラ探し
 ・200V変換機探し

13-APR
08:45
 TRIP:6,936nm Boat:7.0kt WIND:W12kt COG:220°
 メイン:フル ゼノア:No.3 ENG:Start(フリーザーのため)
11:30 
 TRIP:6947nm Boat:4.5kt WIND:SW8.0kt COG:265°
 メイン:フル ゼノア:No.3 ENG:Stop

12-APR
00:00
 強烈なスコールが来た。ユウキワッチでドタバタ作業しているのに気づきシャワー浴びたさで外にでて石鹸をつけようとしたところ、静まりつつあることに気づき中止した。
08:00
 アナンバス諸島(Anambas)狭水路アタック開始。
C-MAP(電子海図)の精度を見るのに、絶交の機会である。まだ見ぬ国の島々に入るアドベンチャラスな気持ちと優秀であると思われるC−MAPとの戦い開始である。
まずはじめは、複雑でない水路に絞って入っていくこととする。水深50m程度あり両岸岩肌で水面までヤシの木で覆われている。台風が来ない島であることがわかる。部落は見えてきたが電気がないのではないのかと思うほど少ない明りだ、そのうちそれらの部落がヤシの木同様水辺の水上ハウスがわかった。マングローブも水辺に見えてきた。目がなれてきたこととさらなるC−MAPの制度確認でサンゴ礁地帯に入る。水深10m弱水路幅10m弱海面はベタ凪で鏡でようである。C-MAPの不安材料がでた瞬間に引き返すことを念頭に進んだ。結局3時間ほどの狭水路探検となったが、マレーシアコーストガード(海上警備艇)及びマレーシア人がひたしげに手とスマイルで挨拶してくれた。一時間ほどのアンカーレッコと不法入国でも、にこにこスマイルであった。我々の隠れた不安であった海賊のイメージとは程遠くC-MAPへの信頼とともに楽しいひと時となった。ただし、海岸に泳いで上陸したヤシの木の下および海面にはビニールプラスチックごみが散乱していた。水上ハウスで昔からの生活をしているのだろうがゴミを自然、海に流す生活習慣の中で科学物質という文明が入ってきて、それらの教育が生き届いていない現状から、ゴミ問題の根の深さがタダものではないと思えた。一方でこれらの島々の産業は林業のようだが明らかに植樹が段階的に行われている様子が見えた。裸の山はほとんどなかった。安心した。
22:00
 TRIP:6879nm Boat:7.0kt WIND:W14.0kt COG:230°
 メイン:フル ゼノア:No.3 リーチング ENG:Stop
 マニラよりエンジン使用時間:71時間

 「世界一周について」

 世界一周とはなんだろう?セーリングとはなんだろう?小浜島の小中学生からの質問で「なぜ世界一周するんですか?」との問いに、私は戸惑いました。なぜならその質問が小中学生への講話で私の話が終わって、最後の質問のなかで出てきたからである。私が漠然とした話しかしていないのであり、とってつけた話ししかしていないことでもあるようだ。その子供の質問に私の答えはこうだった「私は38年間にわたり海で遊び海と関わり海で仕事をしています。そして世界一周するきっかけと動機は、海を極めたいという強い気持ちからです。」と、答えたはずだが私自身なぜ危険をかさね無理をかさねやらなければならいのか自問自答をしている自分がいることは明らかである。
 八重山を出港して2週間を超えて間もなく、シンガポールに到着する。ある大人からすれば、「なんと贅沢なやつなんだ」とい人。「危険を犯してなんの価値もない」という人が大勢を占めていると思う。一方で出港前前夜の壮行会で100名余りの人たちが最後の最後まで楽しんでくれたあの時間あの熱気。そして、小浜島での出港式、石垣島での出国式での多くの人たちが見送ってくれたひとりひとりの想いは何だろう。おそらくひとりひとりの多くの想いは「海は広いなおおきいな、いってみたいなよその国・・・」ということと、海への壮大な憧れへの夢と現実との共有ではないではないだろうか。八重山号世界一周夢航海とともに仮想世界一周をしたいということだろう。八重山市町長会として、この夢航海後援会長ならびに副会長を大浜長照石垣市長、川満栄長竹富町長がつとめていただいているが、6万名ほどの八重山郡民への「夢、憧れをもとう!」というメッセージではないかと思う。ひるがえって、我々乗組員に何ができるかを考えたときに、1日1日の小さいできごと、失敗したこと、感激したこと、楽しかったこと、辛かったことを伝えることだろうと思う。

11-APR
04:00
 TRIP:6644nm Boat:6.0kt WIND:E9.0kt COG:200°
 ENG:Stop 使用時間(マニラより)計42時間
 エンジン異音でストップした。おそらくガス欠のためと思われる。早朝給油する必要あり。ポートタック(左舷より風を受けて走る)にてヒール(傾斜)しているが、はやめに給油する必要がある。
11:30
 マレーシアラウト(Laut)島にアンカーレッコ。体と衣類の洗濯スイミング。水深5,6m八重山の魚畑ポイントのようである。ただし20年前の魚畑でサンゴ礁100%といったところである。と、思いながら泳いでいるとペットボトルが流れているのが目に入った。ゆっくりしているうちに漁船がきてアンカーをあげろとの指示を出された。海洋保護区かもしれない。シャコ貝がかなり豊富でありお魚影は少なかった。海水温29.5℃であった。4昼夜ぶりのお風呂でみな元気で次なる島へ南へ南へ鈍亀のようにのたりのたりと南へ。
14:30
 ENG:Start
23:00
 TRIP:6751nm Boat:6.2kt WIND:無風 COG:230°
 ENG:Start

10-APR
09:00
 TRIP:6529nm Boat:6.3kt WIND:E8.0kt COG:220°
 メイン:フル ゼノア:No.3 ENG:Stop
20:00
 TRIP:6597nm Boat:5.9kt WIND:無風 COG:200°
 ENG:Start

9-APR
12:00
 TRIP:6375nm Boat:7.0kt WIND:E12kt Wave:1.5m 
 COG:220°メイン:フル ゼノア:No.3 クオータリー
 フィリピンマニラからシンガポールまでの行程のちょうど真ん中を順風満帆で好走している。南シナ海のど真ん中だがゴミが気になりだした。木片がちらほら浮遊している。フィリピンのゴミがビニールとプラスチックが潮目でもないのに帯状に浮遊していた。マレーシアに近づくにつれて、どのようにゴミが変化するのか変な期待をしているのがもどかしい。海は、もくもくと同じリズムで波と風で我々を南へと押し流してくれている。この充足感の中で二度ほど流木らしきものに衝突した。

 Yaima号の操舵装置について説明をしておく
大型タンカー・貨物船・漁船を含めて外洋を走る船舶は自動操舵装置で航行している。我らのYaima号は2日前に壊れた風で操作するウィンドベーンおよびオートパイロット(電気式自動操舵装置)を装備しており、今はオートパイロットで操舵している。
乗組員が操舵するのは、急激に変進するときか港の出入港時に舵輪をじかに持つ時だけだ。なのでほとんど舵輪をつかむことはない。よく他船との衝突事故が発生するのは、オートパイロットに頼りすぎてワッチ(見張り)がおろそかになり事故発生の原因となっている。航行中で最も重要な仕事がワッチ作業であり、この生活リズムを作ることが重要なのだ。

20:00
 ENG:Start
23:00
 TRIP:6451nm Boat:6.8kt WIND:無風 快晴

8-APR
08:00
 TRIP:6208nm Boat:6.5kt WIND:E10kt COG:220°
 メイン:フル ゼノア:No.3 ENG:Stop(ここまで11時間)
19:00
 TRIP:6268nm Boat:6.5kt WIND:無風 COG:220°
 ENG:Start
 今後ワッチ(見張り態勢)について、ディナーのミーティングで決定した。主にユウキのコンディション作りである。くそ熱い朝日は嫌だということと、食事当番はよりちゃんが主で行うということで。片づけはユウキ担当ということで以下のホーメーションで行う。

19:00-21:00 よりちゃん
21:00-23:00 前田
23:00-01:00 ユウキ
01:00-03:00 よりちゃん
03:00-05:00 前田
05:00-07:00 ユウキ
07:00-09:00 よりちゃん(朝飯準備)

マニラからの平均速度計算(現在までの)
マニラ出港 4-APR 11:00
 所要時間:4日間+8日間=96h+8h=104h
 TRIP:6268nm-5634nm=634nm
 平均速度:634nm÷104h=6.1kt

23:00
 TRIP:6295nm Boat:5.1kt WIND:E6.0kt COG:220°
 メイン:フル ゼノア:No.3 クオータリー ENG:Stop
 オートパイロットのガタ修正に成功した。ここ一年間にわたり電動オートパイロットの微調整をしていたがガタが大きく心配していたことであった。ショックコードとスナップシャックルにて舵輪を横に引くことにより遊びを無くしたところガタが無くなった。なにごともちょっとしたひらめきが必要だ。一年もかかった。

7-APR
02:00
 TRIP:6032nm Boat:7.5kt WIND:NE14.0kt COG:270°
 メイン:フル ゼノア:No.3 クオータリー
08:00
 非常に調子良かったウィンドベーンがまたまた壊れた。
取り外して確認すると修理した溶接部であった。構造確認しないまま溶接しており、表面だけの溶接であった。
シンガポールでの仕事がまた増えた。
15:00
 ノースデンジャーリーフ(North Denger Reef)南のThirty Reefsにアンカーレッコ(碇をうち船を停めること)。早々に海に飛び込んだのは前田。アンカーチェック及び3昼夜の垢落としスイミング。50mそれたら水深計500m以上を指す断崖絶壁のアンカーレッコであった。水平線上陸のない状況と、リーフでブレイクする波のほんの隙間のアンカーレッコでドキドキわくわくであった。そして、まず目にはいった動物は手のひら大のオニヒトデ、またオニヒトデ、そして十数匹。よりちゃんいわく2m四方に6匹いたと断言していた。ほとんど岩場のなかにかろうじであった珊瑚は白化していた。その原因はオニヒトデか水温上昇によるかは定かではない。水温は29.3℃であった。それらのショックと我々の体の快感と複雑な気持ちの中夕焼けとでっかい水平線を見ながらディナーは大変おいしかった。
そして、我らは碇をあげもくもくと南に進路を取った。
9:00
 TRIP:6122nm Boat:6.5kt WIND:無風 COG:250°
 ENG:Start 

6-APR
15:00
 TRIP:5963nm
 Boat:5.5kt WIND:NE7.0kt COG:260
 メイン:フル ゼノア:観音開き

5-APR
20:00
 TRIP:5852nm Boat:6.0kt ENG:Start
 WIND:E4.0kt COG:250°
 マニラより230mile33時間=平均スピード6.45kt
23:00
 ENG:Stop WIND:NNE10kt
 Boat:6.0kt COG:260°メイン:2ポイント ゼノア:No.3

4-APR
11:00 マニラ出港
 TRIP:5634nm ENG:2h
21:00
 TRIP:5700nm Boat:7.0kt クオータリー COG:250°
 フルメイン No3ゼノア(スピンポールを使い観音開き状態)
 ウィンドベーン絶好調
 
この間に小さいトラブルあり、
ウィンドベーンの左右舷にセットしてあるロープが突然根本から外れた。ロープワークの甘さが原因である。伸縮性の無い硬い8ミリせいのロープでほどけ安かった。エイトノット後にセール糸で縫いつけた。
はじめ4m/s前後の風速でコースがさだまらづ、軽風用の大きめのベーン(風を感じる板)にとりかえたところ改善された。
夕方ジャイブ(方向転換)作業中にトラブル発生。
スピンポールをセットしなおし風上に引いたところフォアロアステイを交わさずウィンチで引いたためにスピンポールが座屈した。
明日明るくなったらバテンなどで修理を試みる。またまたケアレスミスであった。まいったまいった。
ついでにもう一点。トイレが詰まった状態がマニラ入港前から発生しており、そのうち溶けて排水つまりがとれると思っていたが、マニラ郊外に出て汚水タンクから排出を試みたができなかった。
明日トイレ排水パイプを外してメンテナンスが必要である。
ちなみにYaima号は、港内汚水タンクに溜めるシステムを装備してある。
港内では、船外に排出されない装備で日本でも早々に規制する必要があるのだが。
翌日5日
トイレ詰まり作業開始。
二時間をかけて掃除した。結果は20年前のパイプをそのまま使用したため弾力性に欠け折れてしまい排出されていなかった。シンガポールにてパイプ取り換えが必要である。
とりあえずは、トイレが使用可となりよりちゃんはホッとしている。私はスタンダイビングタラップにて快適に済ませていたので問題なかった。
ワイルドジャイブ(イレギュラーでセールがかえること)でランニングバックステイブロックが10ミリステンボルトのところから折れていた。ワイルドジャイブの原因は、ウィンドベーンの操作ロープを昨日メンテした部分からまた外れてしまったためである。
今回は、ビニールテープにてテーピングしてエイトノットが外れないようにした、ついでにベーン操作ロープのターニング部のブロック(滑車)をより大きめのブロックに変更した。
15m/s以上の風速でブロックが悲鳴をあげていたためである。
 スピンポールメンテを行った。まずステン板×2FRP板×2枚にて添え木を行い、ガムテープにてテーピングその後8mmロープにて患部50cmにわたり周囲をまいて強固に締め上げた。
この修理で、15m/sまでは使用できると思う。

↑↑フィリピン〜シンガポール↑↑


2009/04/03
マニラにてメンテナンス集


2009/3/24〜3/29
石垣港〜フィリピン(マニラ)


29−MAR−

23:00 フィリピン.Manira Yacht Club着
 TRIP:5631nm
 石垣からマニラまで931マイル、5日10時間=平
 速7,16kt
 3日間北風8ktオーバー、2日間ベタなぎエンジン
 グ6kt。
 上出来セーリングでした。赤道の無風地帯にいかに備
 えるか、事は重大だ。

28−MAR―

03:00 同上。マニラまで220マイル。
 久々の満天の星。さそり座、ケンタウルス、南十字星
 を確認。
  他船の船燈が海に反射して幻想的だ。荒波を乗り越
 えた後は特に気だるく至福の一時だ。北斗七星と北極
 星が気持ち低くなって来ている。
08:00 何とヨリチャンが朝飯をルンルンで作り始
 た。
 ご飯、ウインナー、ポテトサラダ、漬け物。
 ユウキはワッチオフにて爆睡中。
17:00 燃料給油 120L

27−MAR-

15:00 enging 5,5kt
 WIND: E 5kt〜ベタ
 エンジンが長くなりそう。
18:00 ディナーコック:ユウキ、ハンバーグラー
 メン&トマト、キャベツサラダ
 前田は初ビール(これが一番!) 全員完食。

26−MAR―

0:00 TRIP:5019nm 7,0kt
 WIND:E、15kt(約8m/s)晴れ
 COG(針路):190°
 前田もやっと胃袋及び体調が良くなってきたので
 お礼およびあいさつ
  バシー海峡にて Yaima号・船長 前田 博
 22日、竹富町小浜島出航式、及び壮行会そして24
 日、出国にあやり八重山郡の官民上げての心温まるイ
 ベント、誠に感謝申し上げます。
 皆様へのお返しは世界一周航海を指し遂げることによ
 る感動をお伝えすること以外にありません。
 只今、バシー海峡(台湾とフィリピンの間)通過中で
 す。強風と大波(この海域は黒潮と北風がぶつかって
 出来る変則的な波)で特にこのシーズンは荒れること
 で有名です。しかし、おおむね順調に帆走しています
 。ありがとうございました。

01:00 ユウキがワッチ交代時の私との打ち合わせ
 中に飛ばされた。
  左舷側のチャートテーブルから反対のギャレー(厨
 房)側、コンロ下に尻餅をついた。頭を強打してもお
 かしくない状況で叱責した。
    昼間の作業中でもヒザ立てするな。四つんばいで移
 動しろとの指示にほんの一瞬、ヒザ立てになり怒鳴っ
 たばかりだ。その一瞬のスキが非常に危ないからだ。
 当然ハーネス(船体と体を保持する備品)は装備して
 いるけれどデッキを流れる水流の力は想像を遙かに超
 えるからだ。
  特に黒潮と北風の交差する海域では大きな三角波と
 違方向からの波でとんでもない波が発生する。
 帆船乗りのことわざで
“一方の手は船のために、一方の手は自分のために!”
 まったく同感である。
16:30 TRIP:5129nm(Yaima号実
 航海距離) 6,0kt
 WIND:E、15kt(約8m/s)
 アビーム(斜め横より風を受ける)
 #2ポイントリーフ(縮帆)、#3ゼノア(前帆)
 COG(針路):210°
22:30 TRIP:5168nm(Yaima号実
 航海距離) 6,5kt
 WIND:E、22kt(約11m/s)
 アビーム(斜め横より風を受ける)
 #2ポイントリーフ(縮帆)、#3ゼノア(前帆)
 COG(針路):210°
 ディナーコック:前田、来さんの父上からのうどん。
 なんと全員おいしく 食べた。
  *  一樹よりメールにてマニラ情報
    Mania Yacht ClubのRudy
    Maralealに連絡せよとのこと。tel
    :632−523−6926

25−MAR―

0:00〜03:00 ワッチ:ユウキ
03:00 TRIP:4864nm 7,0kt
 WIND: N、20kt
 同上。
 COG:240°
 12:00 ジャイブ (左舷帆、スターボータック
 から右舷帆、ポートタックに変更作業。)
 ランチ:前田・カレー ユウキ・牛丼 ヨリ・船酔い
 18:00 TRIP:4976nm 7,0kt
 WIND:NE、20kt(約10m/s)
 COG(針路):170°
 #2ポイントリーフ(縮帆)、#3ゼノア(前帆)
 18:30 ウィンドベーン(自動操舵装置)(こ
 れより怪物クンとよぶ)溶接部より破損!!フィリピ
 ン、マニラ入港決定。
 他に電動オートパイロットを装備しているが怪物クン
 が主力選手である以上速やかに現役復帰する必要があ
 るため。
  順調に行けばマニラまで517nmだから÷6kt
 で29日入港予定。

24−MAR―2009年

14:00 石垣港旧離島桟橋出航
 夢航海後援会会長・大濱長照 石垣市長主催にて平良
 小学校マーチングバンドに見送られ出航。
 ワッチ:ヨリチャン
21:00 TRIP:4819nm(Yaima号実
 航海距離) 8,0kt
  WIND:N、20kt(約10m/s)
 クオータリー(斜め後ろより風を受ける)
 #2ポイントリーフ(縮帆)、#3ゼノア(前帆)
 COG(針路):240°
 ワッチ:前田、ディナー(お茶付け・リンゴ)


        ↑↑世界周航開始!!↑↑



2009/3/2〜3/13
台湾トライアル


2−MARー2009
日時:2−MAR  ログデータ(位置):
天候:くもり、無風、うねり2〜3m 航法(ENG・メイン・ゼノア):メイン&ENG
ヘディング:西表島北 船速:5,5kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:乗員:前田 博・前田 佑樹・斎藤 頼子
10:00石垣港出航、(家内、直樹次男家族に見送られ出航した。)
   何故か保安庁職員3名もいて書類では9:00になっていたので時間厳守が
   必要かとの問いにはそうではないとのことだった。
   但し、海外でのこの手の業務では申告書に従う必要性を感じた。
   ランチ:3名にて パン ハム、ソーセージ、スープ、ミロorコーヒー
    コック:前田
  ディナーコック:ヨリ
  炒めご飯(こげた)水料調節必要、圧力がまにて5分
  今後、プロパンガス消費量削減策として圧力ガマは重要。
日時: 19:00 ログデータ(位置):3699nm
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング:230° 船速:
水消費量:8L 燃料消費量:
コメント:
23:00 漁船を回避した。かなり近かった。
3−MARー09
日時: 01:30 ログデータ(位置):3740nm
天候:N 6m/s 航法(ENG・メイン・ゼノア):2ポイント&#3ゼノア
ヘディング:230° 船速:クオーター(風を斜め後ろから受ける)
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
日時:         03:00 ログデータ(位置):3753nm
天候:NNE 8m/s 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 船舶5〜7隻確認。
 AUXバッテリー12V弱のため、風力ジェネレーター始動。
 ランニング気味でゼノアが遊んでいるがコースは維持ONコース。
 オートパイロット使用。
 全員グロッキー
日時:       06:00 ログデータ(位置):3768nm
天候:     11m/s 波悪し 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:7,0kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 前田、ベッドであまりの空服感と船酔いでリンゴ1個むりやり胃袋に押し込む。
日時:       09:30 ログデータ(位置):3795nm
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:7,5kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 前田、お茶、チョコパン2個美味しかった。船酔い続行。
日時:       14:00 ログデータ(位置):
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 前田&佑樹 まぜご飯、みそ汁、(前田作)、オレンジ
 ヨリ オレンジ 皆元気になりつつあり。
日時:       16:30 ログデータ(位置):3845nm
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:
水消費量:出航後12L 燃料消費量:
コメント:
日時:       19:00 ログデータ(位置):3861nm
天候: NE 18kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 ディナー:みそ汁ご飯、生卵、ふりかけ、クッキー。
 皆元気!!
4−MARー09
日時:       0:00 ログデータ(位置):
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):フルメインにチェンジ
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
日時:      0:3:00 ログデータ(位置):
天候:  20ktover 航法(ENG・メイン・ゼノア):1ポイントリーフ
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
日時:       04:00 ログデータ(位置):
天候:22ktover 航法(ENG・メイン・ゼノア):2ポイント
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 台湾最南端、七星礁(バシー海峡入り口)回避にバテバテセーリング。
 佑樹、2時間ステアリング(操船)GOOD JOB!!
日時:       12:00 ログデータ(位置):
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):ENGING
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 エンジン警報有り、オイル、冷却水、燃料OK。
  オイルをたす。2次冷却水たす。その後ENGING。
日時:      17:00 ログデータ(位置):
天候:快晴 s 6m/s 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:計20時間使用。
コメント:
 入国手続きは石垣港に回航途中で寄った友人アリアンの出迎えを受ける。
 彼からCIQへの連絡が入った模様。所要時間2時間程度ですんで
 高雄市公営ヨットハーバー入港終了。18:00ころ。
 ハーバー使用料170元/1日(510円/1日)水&電気含む。
 10隻程度のゲストバース有り。この程度の設備は石垣にも、、、!!
5−MARー09
今後の航海計画
 気象海洋コンサルよりのデーターで台湾海峡は30kt、overであること及び
 狭水道、5kt overの海流から今回は中止する。
 高雄港〜七星礁(60mile)〜花蓮港(台湾、東側)200mile÷6kt=33時間
 ということで6日08:00高雄出航予定〜花蓮港7日17:00入港予定とする。
給油作業:メインタンクに80L給油した。
ということは80L÷20時間=4L/1時間消費量!!
終日、高雄市内観光後、軽油80L給油作業。ナイトマーケットディナー。
6−MARー09
日時:     12:00 ログデータ(位置):4030nm
天候:晴れ、SE、5kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):1pointメイン、#3ゼノア
ヘディング:180° 船速:7,0kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 08:00出航、ベタのため3時間ENG。
 高雄スタイルゴミ焼却炉設置にて初プラスチック焼却。瞬く間に5日分処理終了。
 13:00 ベタのため再度ENG。
日時: 14:45 ログデータ(位置):4046nm
天候:  E 23kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング:140° 船速: 6,0kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
日時:      16:00 ログデータ(位置):4051nm
天候:  E35kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):3ポイントリーフ#4ゼノア
ヘディング:160° 船速:7,0kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
18:30  ログ:4073nm
ヘディング:160°
21:30 ENG。
7ーMAR
日時:0:00 ログデータ(位置):
天候:35kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング:160° 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
10:00 ログ:4177nm  7,2kt
     #4ゼノア、3ポイントリーフ・ENG。
日時:    16:00 ログデータ(位置):4220nm
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):3pointリーフ、#ゼノア
ヘディング: 船速:7kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
 やっと給油作業完了。デッキ上はベタベタで最悪。すべきではない。
花蓮港まであと、120M、、、ガンバレ!!
ディナー:前田&YUKI カレーライス、ヨリはダウン
日時:    18:45 ログデータ(位置):4245nm
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):#3ゼノア、#ポイント、ENG
ヘディング: 船速:8kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
22:30 NNE10kt
    ログ:4273kt  8kt
    船舶多し。またまた舷燈トラブル、スターンライトのせいだろう。
8−MAR−
日時:01:20 ログデータ(位置):
天候: 航法(ENG・メイン・ゼノア):
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:貨物船とッ接触事故発生。22°48′N 121°38′E。 MOBセット。
我艇スターボー右舷後方より追越船として貨物船が接触した。
VHFにて応答を行った。名前を名乗らず航海燈を消して去った。
 夜間ワッチの重要性を痛感した!!!!!!
9−MAR−
日時:   17:00 ログデータ(位置):
天候:NE 30kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):#4ゼノア、#ポイント
ヘディング: 船速:
水消費量: 燃料消費量:
コメント:花蓮港出航
クルー:前田&佑樹・ROU・HIKARI・KEN
22:00 ログ:4430nm 6kt
10−MAR−
日時:03:00 ログデータ(位置):4468nm
天候:N 23kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):#4ゼノア#ポイントリーフ
ヘディング: 船速:7kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
HIKARI船上にてダウン。ビルジがひどい。
アンカーウエル、ベンチレーター。ハッチ
マサ&アッコtel:09−3649−8958
11−MAR−
日時:  20:00 ログデータ(位置):4583
天候:NNE  6kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):#3ゼノア、#2ポイント、ENG
ヘディング: 船速:5,5kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:ヨリ初めてワッチに入る。
ディナー:前田はクッキー、肉まん、台湾ナシ、コーヒー
      よりはチョコパン、クッキー
      佑樹はミロ、他
17:00基隆港出航。
イミグレーションは乗員全員が必要。
12−MAR−
日時:   07:30 ログデータ(位置):4652nm
天候:  SSE28kt 航法(ENG・メイン・ゼノア):#4ゼノア、#2ポイント
ヘディング: 船速:6kt
水消費量: 燃料消費量:
コメント:
0:00 石垣港入港
クローズに次ぐクローズでうんざりした。


(c)2009-2010 Yaima号世界一周夢航海事務局 All Right Reserved.
inserted by FC2 system